【マーガレット安井の日々の泡4】ボロフェスタの思い出~私と彼とキュウソネコカミと~

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キュウソネコカミ『ハッピーポンコツランド』

キュウソネコカミ
ハッピーポンコツランド
ビクターエンタテインメント, 2017年
BUY: Amazon CD+DVD, タワーレコード, 楽天ブックス

今日は毎年、KBS京都ホールで開催されるボロフェスタのお話です。もう10年以上やっているフェスなのですが私が行き始めたのは一昨年の事で、その時の様子は以前ki-ftでも「坩堝を楽しむ」という題でライヴレポートとして書きました。

本当に毎年「ここはどこの高校の文化祭だ?」ってくらいDIYな感じがあり、面白いフェスで出演者もバラエティーに富んでおり、今年も行こうと思っているのですが、このライヴレポートを書いた2015年のボロフェスタで私にとっては大切な出来事がありました。まるで“新しい思い出”を作るため神様が引き合わせたような。今回はコラムではなくエッセイであり、私の思い出話なのですが私としてはどうしても話しておきたいことなので、今日だけ私のわがままを許してください。

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現在関西音楽帖【第7回】~PICK UP NEW DISC REVIEW~

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台風クラブ『初期の台風クラブ』

台風クラブ
初期の台風クラブ
Mastard Records, 2017年8月23日
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

“よりフットワーク軽く、より定期的、よりリアルタイムに音源作品をレビューしようという、延長線かつスピンオフとなる企画”「現在関西音楽帖」は久しぶりの更新になります。今回はダイバーキリン『海でもいい』、影野若葉『別れの夏へ』、バレーボウイズ『なつやすみ』、花柄ランタン『まともな愛のま、まほうの愛のま。』、台風クラブ『初期の台風クラブ』を取り上げます。

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“ベテランバンド”のそれから~スピッツ『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』に寄せて~

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CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection

スピッツ
CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
ユニバーサルミュージック, 2017年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

昨年、音楽ライター講座in京都にディレクター・竹内修氏をお迎えしたスピッツ。今年結成30周年を迎え、シングル・コレクションをまとめたボックスや過去作の重量盤LPなど大量のアイテムがリリースされた。

更に大阪では10月にCentral67とのコラボレーション展示、11月におなじみの自主企画〈ロックロックこんにちは!〉も控えていて、まだまだ祭りは続きそうだ。中でもシングル・コレクション『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』(以下今作)は、2006年以降の全シングル曲と新曲3曲がまとめられた新作。しかし、この2006年頃から彼らはアルバムのリリースペースを3年おきに落とし、メディア露出も減らし、“リサイクル騒動”のような事件も無かったため(無いに越したことはないが)、取り立てて話題になることも減っていったように思う。強いて言うなら“安定飛行”か。

というわけでこのコラムでは、ki-ftレビュアー随一のスピッツファンである筆者が(香川野外公演最高でした)、特に2010年以降の“ベテラン”と呼ばれてからの彼らの歩みと、近年(一応)あったささやかな転機についてお話しする。今作を聴く上で参考にして頂けたら幸いだ。

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くるみのこと~葉山久瑠実4thミニ・アルバム『レッツゴーあの世』発売記念特別インタビュー~

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くるみのこと~葉山久瑠実4thミニ・アルバム『レッツゴーあの世』発売記念特別インタビュー~

くるみのこと~葉山久瑠実4thミニ・アルバム『レッツゴーあの世』発売記念特別インタビュー~

はじめに

コミカルとシニカルが融合した歌詞に熱のこもるピアノ演奏。しかし、その歌声はビリー・ホリデイのような、どこか暗く虚無感に満ちあふれ、私の耳を惹きつけて離さない。気がつけばそのアーティストの音源を何度も繰り返し聴いていた。(葉山久瑠実『イストワール』のレビューより引用)

以前、このki-ftで彼女のミニ・アルバム『イストワール』を取り上げた時、作品のインプレッションを私はこう語った。この出会いから4年。あれから何度となく葉山久瑠実のライヴに通っているのだが、不思議なもので何度も観ているはずなのに今だに彼女が凛々しく歌う姿には新鮮な驚きと底知れぬ魅力を感じてしまう。そして葉山久瑠実のことを知れば知るほど「葉山久瑠実という人物が何者であるか?」とわからなくなってしまう。

そんなタイミングで発売された4thミニ・アルバム『レッツゴーあの世』を聴いて私は大変に感動した。それは本作がまさに彼女と言う人間を現した集大成的な作品であり、私が観てきた4年間を捉えたドキュメンタリーのような作品だったからだ。だからこそ、このタイミングで現時点における彼女の記録を残しておきたい、そして長年思っていた疑問を彼女へぶつけてみたい、という気持ちを掻き立てられた私は葉山久瑠実へインタビューを行った。

結果的にこのインタビューは葉山久瑠実と言うアーティストの歩みを記録しながらも、葉山久瑠実の活動をずっと追い続けた人にとっては彼女に対して抱えてきたいくつもの「?」に回答した内容になっているだろうし、最近になって葉山久瑠実を知った人にとっては彼女の音楽の秘密を探る最適なガイドになっているだろう。そして音楽を愛する人々~特に一人で曲を作り歌うシンガーソングライターにとって~このインタビューはきっと続ける事の大切さやヒントを教えてくれるはずだ。そう世間からよく思われることよりも、自分が心からやりたいことを見つけ出すことを。そして自分らしく歌っていくことのほうがずっと大切であるということを。(インタビュー・構成・編集:マーガレット安井

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【コラム】市民が繋げた神戸国際フルート音楽祭

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神戸国際フルート音楽祭の300人アンサンブル

神戸国際フルート音楽祭の300人アンサンブル

Future『Mask Off』やDrake『Portland』などフルートの印象的なフレーズの曲が全米で特大のヒットを記録している2017年。神戸では、世界三大フルートコンクールの一つと評される〈神戸国際フルートコンクール〉が今年も6月に行われた。1985年から4年に一度開催されており第9回となる今大会は、実は最も大きな財源となっていた市の助成金が「認知度に課題があり、市民への還元の度合いも低い」との理由で打ち切られ資金難となり開催が危ぶまれていたのだ。それにより市民の署名や募金、地元企業の援助、大部分はセレモア文化財団による寄付によって事業費を確保し開催された経緯があった。

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【関西ヴィジュアル系シーンを読む】第3回 KANSAI ROCK SUMMIT’17 EXPLOSION CIRCUIT

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KANSAI ROCK SUMMIT’17 EXPLOSION CIRCUIT

KANSAI ROCK SUMMIT’17 EXPLOSION CIRCUIT

コラム【関西ヴィジュアル系シーンを読む】の第3回は、前回までのバンド紹介から少し趣向を変えて、5月21日に開催された〈KANSAI ROCK SUMMIT’17 EXPLOSION CIRCUIT〉のレポートをお届けします。

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【レビュー】Special Favorite Musicから遠く離れて | 『Royal Blue』

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Special Favorite Music『ロイヤルブルー(Royal Blue)』

Special Favorite Music
ロイヤルブルー(Royal Blue)
Pヴァイン・レコード, 2017年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

本作の話をする前に少しばかりSpecial Favorite Musicに関しての思い出話をしたい。今から1年半くらい前の2015年12月、大阪は南堀江にあるFLAKE RECORDSでの事だ。その日は7インチレコードで発売されたシングル『Dribble / Future』のインストア・イベントであったのだが、イベントの中盤で「クリスマスも近いという事で今日は特別にカヴァー曲をやります。」と言って小沢健二の「流星ビバップ」をやったのだ。

2015年なので今のように完全復帰をする前であり、それを観た私は「なぜに小沢健二?」とも思っていたが、今から考えれば至極納得のいく選曲だと思う。なぜならばSpecial Favorite Musicは小沢健二であり『Royal Blue』は2010年代の『LIFE』というべき作品なのだから。

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【2ndミニアルバム『お天気でした』インタビュー】「今のベスト」っていうか「一番のせたい5曲」。Easycomeの今まで、そしてこれから。

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Easycome

Easycome

思い起こせば去年の9月の事である。南堀江にあるknaveというキャパシティ200人くらいの小さなライヴハウスで、このバンドを観たのは。20代前半の若者達が初々しさ残るものの、眩く、時に艶やかなポップ・ミュージックを奏でており、私は一目惚れ、いや一耳惚れをしてしまった。名前はEasycome。2015年に結成された男女混成の4人組バンドだ。彼らの奏でる音に魅せられた私は時間が許す限り彼らの出るライヴに足しげく通った。

月日は経ってあれから1年。いまEasycomeの取り巻く環境は変化している。今年の6月には南堀江knaveの1年間プッシュされるバンド“GOLD MEMBERS”の1組に選ばれ、下北沢のモナレコードが今年7月に発売したコンピレーション・アルバム『夢中にならないで』にも彼らの楽曲が収録されている。関西だけでなく、東京へもその名前が徐々に浸透しているEasycomeであるが、今年の彼らを語る上で外せないトピックは3月にドラムの大野が脱退した事であろう。そのためしばらくはメンバーである安松千夏(Vo, Gt)と落合亮太(Gt)が“2人Easycome”としてアコースティック編成で活動をする訳になったのだが、6月にバンド編成で登場した彼らは凛とした佇まいのなかに確かなエモーショナルを秘め、まだまだ進化を続けるバンドであることを観客にアピ―ルした。

そんな中でリリースされた2ndミニ・アルバム『お天気でした』。本作は前作『風の便りをおしえて』以上にアレンジの豊かさや、安松千夏のクリアながらも力強い歌声を体感でき、それはEasycomeが今もまだ現在進行形のバンドであることを証明してくれる内容となっている。今回はそんなEasycomeの3人に結成のいきさつや今までの事、そして新しいアルバムの話などを聞いてみた。かなりのボリュームだが是非、お付き合い頂きたい。(テキスト・構成:マーガレット安井

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【関西ヴィジュアル系シーンを読む】第2回 ザアザア

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ザアザア「○と×」

ザアザア
○と×
タイムリーレコード, 2017年
BUY: Amazon CD&DVD, タワーレコード, 楽天ブックス

先月からスタートしましたコラム、【関西ヴィジュアル系シーンを読む】。第2回目にとりあげたいバンドはザアザアです。ザアザアは、大阪を拠点に2014年12月から、一葵(Vo)、春(G)、零夜(B)、口弐(Dr)の4人で活動を開始。結成から間もないバンドですが、すでに4枚のミニアルバムと、フルアルバムを1枚リリースしており、また、結成からわずか1年でOSAKA MUSEでのワンマン公演もソールドアウトさせるなど、大躍進中のバンドです。

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【レビュー】群衆の中の孤独を描いた虚構の物語 | tofubeats『FANTASY CLUB』

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tofubeats『FANTASY CLUB』

tofubeats
FANTASY CLUB
ワーナーミュージック・ジャパン, 2017年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

tofubeats(西神ニュータウン育ち神戸在住)のメジャー3作目となるアルバム『FANTASY CLUB』は、神戸に住みショッピングモールで働く私にとっては地方という周縁に暮らす人々のサウンドトラックだと思う。

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【コラム】森本アリ著『旧グッゲンハイム邸物語』は『バグダッドカフェ』『カーズ』に継ぐ、塩屋における“まちづくり”ドキュメントだ

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森本アリ著『旧グッゲンハイム邸物語 未来に生きる建築と、小さな町の豊かな暮らし』

森本アリ
旧グッゲンハイム邸物語 未来に生きる建築と、小さな町の豊かな暮らし
ぴあ, 2017年
BUY: Amazon, タワーレコード, 楽天ブックス

いまでは旧グッゲンハイム邸と言えば、ライヴハウスとして、さらに結婚式場やワークショップの会場など、神戸のカルチャーを牽引する一つの基点とも言える程の存在感を示している。しかし、数年前まで旧グッゲンハイム邸やこの邸宅のある塩屋は、神戸に住んでいる者にとっても馴染みのあるものでは決してなかった。本稿で紹介する『旧グッゲンハイム邸物語』とは、旧グッゲンハイム邸を中心に如何にして塩屋が今のように注目されるに至ったかを、当事者の視点から書かれたドキュメンタリーである。

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【関西ヴィジュアル系シーンを読む】第1回 FEST VAINQUEUR

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FEST VAINQUEUR「GLORIA~栄光のキズナ~」

FEST VAINQUEUR
GLORIA~栄光のキズナ~
PLUG RECORDS west, 2015年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

このたび、関西のヴィジュアル系(以下V系)シーンについてのコラムを連載することになりました小川あかねと申します。これまでも、当サイトki-ftにて、関西のV系シーンを考察するコラムはいくつか執筆しましたが、今月からは連載として、毎月、関西のV系バンドやシーンにまつわる事柄を取り上げたいと考えています。

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【マーガレット安井の日々の泡3】何者になれない私がMISOJI CALLINGで救われた話

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最近あまり調子が良くない。3月に入ってからであろうか、得体の知れない不吉な塊が私の心を始終おさえつけているのだ。そのため文章を書こうにも手はつかず、以前私を喜ばせたどんな美しい音楽も、楽しかった小説も興味を引かれない。いつものように通っているライヴハウスで好きなバンドのライヴを観ても全く心が躍らない。どのバンドも演奏は確かに素晴らしかったし、以前ならばお酒を片手に楽しんでいたんだろうが、今の私は時が経つにつれて居た堪れない気分になってくるのだ。ライヴハウスからの帰り道にどこか遠くの知らない土地に行って、出来れば旅館なんかに泊まって綺麗な布団と糊のきいた浴衣を着て横になりたいと思うが、現実は本とCDが散らばった汚い自分の部屋で明かりもつけず一日を過ごしている。

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【レビュー】イージー・ライダーには早すぎる | ギリシャラブ『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』

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ギリシャラブ『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』

ギリシャラブ
イッツ・オンリー・ア・ジョーク
ミロクレコーズ, 2017年
BUY: Amazon CD&DVD, タワーレコード, 楽天ブックス

京都出身のバンド、ギリシャラブ初のフル・アルバムとなる本作。資料に「ティアドロップ・エクスプローズやデーモン・アルバーンのソロ作を日本語ロックとして翻訳する」と書かれていたため、サイケデリックなテイストや現代音楽からの影響を受けた作品になるかと思ってはいたが、とてもメロディアスで愛着のあるポップ・ソング達へと仕上がっており、また不器用ながらも愛らしさを感じるボーカル天川悠雅の歌声はデーモン・アルバーンや ジュリアン・コープよりも『犬は吠えるがキャラバンは進む』の頃の小沢健二の歌声を思い起こさせてくれる。と、本作を一通り聴き終えて、今度は彼らの歌詞を注視しながら改めて聴き直すと驚いた。今まで耳から流れていた音が脳内でヴィジョンとなり映画になったのだ。しかも、それは以前、僕も観たことのある映画だ。豪華絢爛乱な1940年代のハリウッド映画? 違う。フランスのヌーベルバーグ? 違う。この感じは……そうだ、思い出した。アメリカン・ニューシネマだ。

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【マーガレット安井の日々の泡2】洋楽のライヴを観ながら考えた事 ~ディプロとホイットニーと観客~

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ホイットニー『ライト・アポン・ザ・レイク』

WHITNEY
ライト・アポン・ザ・レイク
Secretly Canadian, 2016年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

今年に入ってから海外のアーティストのライヴを2度ほど観た。一つは、2000年代後半の世界的ダンス・ムーヴメントの立役者の一人でもあるディプロのライヴだ。そもそも、私はダンス・ミュージックにそこまで興味がないのだけど、友達から誘われたのと、ディプロがトラックを手掛けたM.I.A.やMØが割と好きだったので、社会見学的な感じで観に行った。ライヴ自体はMØやメジャー・レイザーのナンバーを含めつつ、時折、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」(映画『ボディーガード』のアレね)やロス・デル・リオの『恋のマカレナ』をフックに使い、ラストにはMØの『Final Song』で締める。といった鉄壁の布陣で「エンターテインメントはこういう事だ!」と言わんばかりのステージだったので私は楽しんだ。しかし、凄く楽しんでいた気持ちとは裏腹に、気になる事もあった。それは、私の背後に誰もいなかった事だ。

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