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【レビュー】Special Favorite Musicから遠く離れて | 『Royal Blue』

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Special Favorite Music『ロイヤルブルー(Royal Blue)』

Special Favorite Music
ロイヤルブルー(Royal Blue)
Pヴァイン・レコード, 2017年
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本作の話をする前に少しばかりSpecial Favorite Musicに関しての思い出話をしたい。今から1年半くらい前の2015年12月、大阪は南堀江にあるFLAKE RECORDSでの事だ。その日は7インチレコードで発売されたシングル『Dribble / Future』のインストア・イベントであったのだが、イベントの中盤で「クリスマスも近いという事で今日は特別にカヴァー曲をやります。」と言って小沢健二の「流星ビバップ」をやったのだ。

2015年なので今のように完全復帰をする前であり、それを観た私は「なぜに小沢健二?」とも思っていたが、今から考えれば至極納得のいく選曲だと思う。なぜならばSpecial Favorite Musicは小沢健二であり『Royal Blue』は2010年代の『LIFE』というべき作品なのだから。

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【2ndミニアルバム『お天気でした』インタビュー】「今のベスト」っていうか「一番のせたい5曲」。Easycomeの今まで、そしてこれから。

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Easycome

Easycome

思い起こせば去年の9月の事である。南堀江にあるknaveというキャパシティ200人くらいの小さなライヴハウスで、このバンドを観たのは。20代前半の若者達が初々しさ残るものの、眩く、時に艶やかなポップ・ミュージックを奏でており、私は一目惚れ、いや一耳惚れをしてしまった。名前はEasycome。2015年に結成された男女混成の4人組バンドだ。彼らの奏でる音に魅せられた私は時間が許す限り彼らの出るライヴに足しげく通った。

月日は経ってあれから1年。いまEasycomeの取り巻く環境は変化している。今年の6月には南堀江knaveの1年間プッシュされるバンド“GOLD MEMBERS”の1組に選ばれ、下北沢のモナレコードが今年7月に発売したコンピレーション・アルバム『夢中にならないで』にも彼らの楽曲が収録されている。関西だけでなく、東京へもその名前が徐々に浸透しているEasycomeであるが、今年の彼らを語る上で外せないトピックは3月にドラムの大野が脱退した事であろう。そのためしばらくはメンバーである安松千夏(Vo, Gt)と落合亮太(Gt)が“2人Easycome”としてアコースティック編成で活動をする訳になったのだが、6月にバンド編成で登場した彼らは凛とした佇まいのなかに確かなエモーショナルを秘め、まだまだ進化を続けるバンドであることを観客にアピ―ルした。

そんな中でリリースされた2ndミニ・アルバム『お天気でした』。本作は前作『風の便りをおしえて』以上にアレンジの豊かさや、安松千夏のクリアながらも力強い歌声を体感でき、それはEasycomeが今もまだ現在進行形のバンドであることを証明してくれる内容となっている。今回はそんなEasycomeの3人に結成のいきさつや今までの事、そして新しいアルバムの話などを聞いてみた。かなりのボリュームだが是非、お付き合い頂きたい。(テキスト・構成:マーガレット安井

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【マーガレット安井の日々の泡3】何者になれない私がMISOJI CALLINGで救われた話

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最近あまり調子が良くない。3月に入ってからであろうか、得体の知れない不吉な塊が私の心を始終おさえつけているのだ。そのため文章を書こうにも手はつかず、以前私を喜ばせたどんな美しい音楽も、楽しかった小説も興味を引かれない。いつものように通っているライヴハウスで好きなバンドのライヴを観ても全く心が躍らない。どのバンドも演奏は確かに素晴らしかったし、以前ならばお酒を片手に楽しんでいたんだろうが、今の私は時が経つにつれて居た堪れない気分になってくるのだ。ライヴハウスからの帰り道にどこか遠くの知らない土地に行って、出来れば旅館なんかに泊まって綺麗な布団と糊のきいた浴衣を着て横になりたいと思うが、現実は本とCDが散らばった汚い自分の部屋で明かりもつけず一日を過ごしている。

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【レビュー】イージー・ライダーには早すぎる | ギリシャラブ『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』

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ギリシャラブ『イッツ・オンリー・ア・ジョーク』

ギリシャラブ
イッツ・オンリー・ア・ジョーク
ミロクレコーズ, 2017年
BUY: Amazon CD&DVD, タワーレコード, 楽天ブックス

京都出身のバンド、ギリシャラブ初のフル・アルバムとなる本作。資料に「ティアドロップ・エクスプローズやデーモン・アルバーンのソロ作を日本語ロックとして翻訳する」と書かれていたため、サイケデリックなテイストや現代音楽からの影響を受けた作品になるかと思ってはいたが、とてもメロディアスで愛着のあるポップ・ソング達へと仕上がっており、また不器用ながらも愛らしさを感じるボーカル天川悠雅の歌声はデーモン・アルバーンや ジュリアン・コープよりも『犬は吠えるがキャラバンは進む』の頃の小沢健二の歌声を思い起こさせてくれる。と、本作を一通り聴き終えて、今度は彼らの歌詞を注視しながら改めて聴き直すと驚いた。今まで耳から流れていた音が脳内でヴィジョンとなり映画になったのだ。しかも、それは以前、僕も観たことのある映画だ。豪華絢爛乱な1940年代のハリウッド映画? 違う。フランスのヌーベルバーグ? 違う。この感じは……そうだ、思い出した。アメリカン・ニューシネマだ。

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【マーガレット安井の日々の泡2】洋楽のライヴを観ながら考えた事 ~ディプロとホイットニーと観客~

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ホイットニー『ライト・アポン・ザ・レイク』

WHITNEY
ライト・アポン・ザ・レイク
Secretly Canadian, 2016年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

今年に入ってから海外のアーティストのライヴを2度ほど観た。一つは、2000年代後半の世界的ダンス・ムーヴメントの立役者の一人でもあるディプロのライヴだ。そもそも、私はダンス・ミュージックにそこまで興味がないのだけど、友達から誘われたのと、ディプロがトラックを手掛けたM.I.A.やMØが割と好きだったので、社会見学的な感じで観に行った。ライヴ自体はMØやメジャー・レイザーのナンバーを含めつつ、時折、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」(映画『ボディーガード』のアレね)やロス・デル・リオの『恋のマカレナ』をフックに使い、ラストにはMØの『Final Song』で締める。といった鉄壁の布陣で「エンターテインメントはこういう事だ!」と言わんばかりのステージだったので私は楽しんだ。しかし、凄く楽しんでいた気持ちとは裏腹に、気になる事もあった。それは、私の背後に誰もいなかった事だ。

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【マーガレット安井の日々の泡1】花柄ランタンと僕と岡崎京子と

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花柄ランタン『ぼくらのフォークロア!』

花柄ランタン
ぼくらのフォークロア!
自主制作, 2016年
BUY: ライヴ会場など

「安井君さ、コラム連載してみない?」

ki-ftでレビューを書き始めて2年を過ぎようとしたある日の事、ファミレスで僕の先生でもあり師匠ともいうべき存在の方からこんな話を持ち掛けられた。ここではこうやって音楽について文章を書いてはいるのだが、本職は介護の仕事をしていて、「そんなことできるかな?」な内心思いながらも、好奇心が上回ったため「やります」と二つ返事で引き受けた。

ちなみに、本来このki-ftでレビューを書くときは自分の実生活や体験をあまり出さないように、つまりは自分語りをあえて避けていた。その理由としては私自身が客観的に作品を聴き、判断したいという批評家的視点からやっていた、という訳ではなく、単純に自分語りが恥ずかしいからである。そう、私は恥ずかしがりやなのだ。

しかし、こうやってコラムを書かせていただくのならば、自分の話も織り込みつつ書いていけたら、それはそれでありなのではと思った次第だ。これから月2回くらいを目安にやっていけたらと思うが、突然月1回に変わったり、はたまたこの連載自体が無くなったりする可能性も否定できない。ただ、無責任な連載のだけはならないよう注意はしていくつもりではある。まあ、マーガレット安井という「今時、少女漫画の投稿欄でもそのペンネームないだろ。」って名前の音楽好きが日々思ったことを連ねていく程度の物なので、皆さま生暖かい目で見てくれたら幸いであります。どうかよろしくお願いします。

さて、ハードルを思いっきり下げたところで、コラムの第1回目は去年の年末に起きたある出来事の話を1つ。

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