投稿者アーカイブ

【インタビュー】Shout it Out『Prologue』

Pocket

Shout it Out

Shout it Out

社会の荒波に揉まれ、ふと気づいたら大人になっている。あの頃に抱いていた感情はすごい速さで流れていく時代のどこかに置いてきた。大阪は堺市で結成された平均年齢18歳の4人組ギター・ロック・歌モノバンド、Shout it Out。彼らの初となる1st Mini Album『Prologue』がリリースされた。その音源を聴いて、にじみ出てくるほどに感じる“青々しさ”はそんな忘れていたあのときの自分に面と向かうようで、人目も気にせず無性に叫びたくなる気持ちに駆られる。2010年代を生きる10代の彼らが今、何を思い、感じているのか、その青々しさに迫った。(テキスト・構成:山本 悟士

続きを読む

ページ: 1 2 3

【ライヴレビュー】リツコ “ミラーボール/弱いアイデンティティ” release party!

Pocket

リツコ

リツコ “ミラーボール/弱いアイデンティティ” release party!
2014年11月25日 at 京都二条GROWLY
LIVE: リツコ、Francisco Xaviers、J-Seeds、Cettia(meets ピクミン.from GRIKO)、YOU MUST SEE I、AFRICA

町のサイズの割に大学が多くひしめき合う町、京都。それも影響してかバンドを始める者も多く、音楽さえあれば大学間の垣根も気兼ねなく越えられるラフさがある。また、くるりの轍を歩くように全国を見ても稀有などこかいなたいシーンが形成されている地でもある。リツコはSSWとして着実に京都での地盤を築いてきたミサト(Vo, G)がヴォーカルを務めるなどメンバーそれぞれが別の活動をしながらも結成されたガールズ・バンドだ。そんな彼女たちの初の音源のレコ発ライヴが京都は二条の住宅街にひっそりと佇む京都GROWLYで行われた。

続きを読む

【レビュー】リツコ「1st DEMO」

Pocket

リツコ「1st DEMO」

リツコ
1st DEMO
自主制作, 2014年
BUY: HOOK UP RECORDS、ライヴ物販ほか

危機感。先進国でありながら日本でまともに英語を話すことができる人間はごく僅かなのはもはや自明の理であり、洋楽に対する興味の低下はおろか歌詞の意味さえ理解していない者がほとんどだ。海外には目も向けず、国内ではいわゆるJ-POPやルックスだけのアイドル・ビジネスが氾濫し、新たな才能の芽が摘まれている。まさに音楽鎖国、ガラパゴス化した島国だ。一方で京都ではHAPPYやThe Foglands、Homecomingsといった洋楽志向のバンドが音を鳴らし、まさしくインディーなシーンが形成されている。それはこの地で結成されたリツコのこのデモ音源にも顕在している。しかし、彼女たちの歌はシームレスに音の隔たりをなくすかのように、京都の音楽シーンを飛び越えてここまで届いてくるのだ。

続きを読む

Split end『雨模様』

Pocket

Split end『雨模様』

Split end
雨模様
HOOK UP RECORDS, 2014年
BUY: HOOK UP RECORDS Web Shop

きっかけはそれぞれ、バンドに憧れを抱いた少女たちは大きなステージに立つのを夢見て楽器を手にする。そんな少女たちにとって、チャットモンチーというバンドはいつでもかっこよくて、青春を橋本絵莉子の愛くるしい歌声と共にする者も少なくない。Split endもまたそうであり、五線譜にはその系譜が色濃く反映されている。しかし聴こえてくるのは同じ奈良県のLOSTAGEを想起させるような温かいメロウなサウンド、彼女たちは聴き馴染んだ音楽を日々の中で咀嚼し、自らの音として昇華している。

続きを読む

ЯeaL 1st ONEMAN LIVE “Next Generation”: at 大阪阿倍野ROCKTOWN

Pocket

ЯeaL 1st ONEMAN LIVE〈Next Generation〉

2014年7月21日 at 大阪阿倍野ROCKTOWN
ЯeaL 1st ONEMAN LIVE “Next Generation”

夕暮れを感じさせるオレンジの光がステージに並べられた楽器を照らす。日が沈むにはまだ早い夏の特別な一日。大阪は阿倍野ROCKTOWNでの現役女子高生バンド、ЯeaLの初のワンマンライヴ。異例とも言えるソールドアウトで当日を迎えた。ドラムに4人が集まり手を重ね合わせ、今日まで胸にしまっていた想いの全てを音に込めるように「花火散るこの川で、」を掻き鳴らし、夜を彩る。灯るライトは花火を印象づけ、始まりを告げるように咲き乱れる。

続きを読む

みるきーうぇい: ほんとは生きるのとても辛い。

Pocket

みるきーうぇい: ほんとは生きるのとても辛い。

みるきーうぇい
ほんとは生きるのとても辛い。
HOOK UP RECORDS, 2014年
BUY: ライヴ or ウェブ通販

最初は“怖い”とか“メンヘラ”といった類の言葉が脳裏をよぎるかもしれない。しかし、このバンドが掻き鳴らすものはそんな薄っぺらい先入観を切り裂いた先に聴こえてくると私は声を大にして言いたい。伊集院香織(Vo.&Gt.)を筆頭に大阪で結成された3人組バンド、みるきーうぇい。このシングルは津田大介も評するように今の世代の核心を突く問題作だ。伊集院の学校での実体験から生み出されるその生々しい曲たちは彼女の人間性をありのままに映し出している。

続きを読む

【インタビュー】ЯeaL

Pocket

【インタビュー】ЯeaL (リアル・Real) ガールズバンド

ЯeaL (リアル)

めまぐるしい音楽シーンの変遷の中で今、ガールズバンドの勢いが無視できないほどに加速している。SCANDALを筆頭にSilent Siren、SHISHAMOなどがその例だ。ここ関西でもそれは顕著である。“私たちは革命を起こします”、そう言い放つのはメンバー全員がまだ現役高校生の4人組ガールズバンド、ЯeaL(リアル)だ。その人気と実力のほどは7月21日に阿倍野ROCKTOWN(キャパ : 250人)で行った初のワンマンライヴをソールドアウトさせた事実が全てを物語っている。それもデビューや事務所の後ろ盾が何もないにも関わらず成功させたのだから、その勢いのほどがわかるだろう。熱気がまだまだ冷めやらぬ初ワンマンライヴ直後の彼女たちから発せられる言葉に何度も心をもっていかれそうになった。そんなЯeaLの第一声をお届けしよう。(取材・文 / 山本 悟士

続きを読む

ページ: 1 2 3 4 5 6

SHISHAMO: 君と夏フェス

Pocket

SHISHAMO: 君と夏フェス

SHISHAMO
君と夏フェス
GOOD CREATORS RECORDS, 2014年
BUY: Amazon CD, iTunes Music Store

気づいたらそこにいる。ドラマみたいなストーリーだけど、ちょっぴり期待してしまうし、なんだか自分のことを歌われてるみたいでドキッとする。神奈川県川崎市で結成された、女の子3人組バンドSHISHAMOの歌は宮崎朝子(Vo&Gt)の妄想によってできている。こんなにも誰にでもありそうなことなのに妄想だから誰のものでもない。でも、よくよく考えれば宮崎のものでもないということにハッとする。

続きを読む

キュウソネコカミ: チェンジ ザ ワールド

Pocket

キュウソネコカミ: チェンジ ザ ワールド

キュウソネコカミ
チェンジ ザ ワールド
ビクターエンタテインメント, 2014年
BUY: Amazon CD, iTunes

どんな反応をするのが正しいのだろう。清々しいまでに堂々と「ウィーアーインディーズバンド!!」と宣言し、インディーズ感丸出しに日常の愚痴や批判、言葉にすることさえ憚られるようなことまで、全部ひっくるめて負という負を歌ってきたキュウソネコカミ。思わず笑ってしまうその人間臭さがたまらない彼らのメジャーデビューに私は戸惑った。しかし、聴こえてきた第一声に安心した。メジャーとかそんなのどうでもいい。キュウソはキュウソだ!

続きを読む

Victory: KGSD

Pocket

Victory: KGSD

Victory
KGSD
sputniklab, 2014年
BUY: Amazon MP3 & CD, iTunes

AC/DCの名盤『Highway To Hell』をオマージュしたジャケ写が店内でひときわ異彩を放つ。にらみつけるような彼女たちの視線に思わず手が伸びた。70年代ロックの渋さと10代の若さが相まう、ほろ苦い後味がクセになるそんな一枚。そのルックスからは想像できない重厚なオールドロックを鳴らすのは佐賀県唐津市発5人組バンド、Victory。結成して7年、ロックシーンに今、一石が投じられた。

続きを読む