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【ライヴレビュー】解き放つ喜び – Helga Press Presents Groomy Saturday! vol.2

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Helga Press Presents Groomy Saturday! vol.2

Helga Press Presents Groomy Saturday! vol.2

Helga Press Presents Groomy Saturday! vol.2
2017年9月2日(土)京都 磔磔
出演:台風クラブ / 曽我部恵一 / スカート

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“ベテランバンド”のそれから~スピッツ『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』に寄せて~

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CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection

スピッツ
CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection
ユニバーサルミュージック, 2017年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, 楽天ブックス

昨年、音楽ライター講座in京都にディレクター・竹内修氏をお迎えしたスピッツ。今年結成30周年を迎え、シングル・コレクションをまとめたボックスや過去作の重量盤LPなど大量のアイテムがリリースされた。

更に大阪では10月にCentral67とのコラボレーション展示、11月におなじみの自主企画〈ロックロックこんにちは!〉も控えていて、まだまだ祭りは続きそうだ。中でもシングル・コレクション『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』(以下今作)は、2006年以降の全シングル曲と新曲3曲がまとめられた新作。しかし、この2006年頃から彼らはアルバムのリリースペースを3年おきに落とし、メディア露出も減らし、“リサイクル騒動”のような事件も無かったため(無いに越したことはないが)、取り立てて話題になることも減っていったように思う。強いて言うなら“安定飛行”か。

というわけでこのコラムでは、ki-ftレビュアー随一のスピッツファンである筆者が(香川野外公演最高でした)、特に2010年以降の“ベテラン”と呼ばれてからの彼らの歩みと、近年(一応)あったささやかな転機についてお話しする。今作を聴く上で参考にして頂けたら幸いだ。

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【レビュー】想像で語る故郷 | シャムキャッツ『TAKE CARE』

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邦楽と漫画は同じサブカルチャーとして常に(時には邦楽と洋楽よりも)近い間柄にあるが、邦楽でいう“東京インディー”が漫画界にもあるのをご存知だろうか。なかでも澤部渡(スカート)や鴨田潤が寄稿する自主制作漫画誌『ユースカ』に関わる漫画家やミュージシャンは、その相思相愛ぶりもあって、ジャンルを超えた一つのカテゴリとして多くのファンを得ている。『ユースカ』常連のひとりで、今作と前作でシャムキャッツのアートワークを手がけた京都出身の漫画家・サヌキナオヤは、昨年11月、同誌周辺の漫画家3人と漫画誌『蓬莱』を創刊した。表紙には足立区荒川沿いのありふれた道路風景が描かれ、「ロードムービー」という題に沿った淡々とした作品が並ぶ。メジャー誌でいえば『聲の形』や『惡の華』もそうだが、震災以降、都市でも田舎でもない“地方都市”を舞台に選び、かつそれを隠さない漫画が増えているように思う。前述2作品はそこが作者の故郷だからで、彼らが自身の青春を堂々と作品に持ち込むことは、今やエゴではないのだ。同様の流れは邦楽の方の“東京インディー”にもあり、大雑把に言えば、シャムキャッツの前作『AFTER HOURS』もそれに括られる作品だった。今作『TAKE CARE』は、その続編ということらしい。2014年春の千葉県浦安市を閉じ込めたタイムカプセルの“続き”。それは決して、単なる一年後の世界ではないはずだ。

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