投稿者アーカイブ

【インタビュー】【レビュー】Gotch『Live in Tokyo』

Pocket

Gotch: Live in Tokyo

Gotch
Live in Tokyo
only in dreams, 2014年
BUY: Amazon CD & 2LP+CD, タワーレコード

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がGotch名義でリリースした『Can’t Be Forever Young』は2014年を代表するアルバムの一つだ。「Lost/喪失」を始めとする、30代も半ばを過ぎた自身の心情と、3.11以降の世相を重ね合わせたような歌詞。そして現代のインディー・ロックから、フォーク、カントリー、ブルースに至るまでアメリカの音楽の歴史を俯瞰したサウンドには、私たちの未来、これからとるべき行動を考えるにあたって、重要なヒントがあると思うのだ。

そして11月19日にはアナログ2枚組LP盤(+CD)でツアーでのセット・リストを丸ごとパックした『Live in Tokyo』が発売。11月28日には新曲「Route 6」の7インチ(+CD)、12月2日には、翌日の『Live in Tokyo』CD盤発売に先駆け、後藤正文責任編集による『THE FUTURE TIMES』第7号が配布開始される。このインタビューは、後藤がそのタイミングで、海外メディアbeehype(ビーハイプ)の取材(『2014年、日本の聴くべきインディー・ミュージック50枚』)に応じて語った内容の日本語版である。(質問文作成・レビュー:稲垣 有希 / 作成協力:松浦 達(musipl) / 本文・構成:森 豊和

続きを読む

【インタビュー】紀州ロックインパクト代表・山野丙午(和歌山GATEオーナー)

Pocket

紀州ロックインパクト代表・山野丙午(和歌山GATEオーナー)

紀州ロックインパクト代表・山野丙午(和歌山GATEオーナー)

和歌山県の人口減少が止まらない。2010年に100万人を割り込んで以来、減少し続けている。今年の夏には和歌山市にあった高島屋がまさかの閉店に追い込まれるなど、事態は深刻だ。

そんな和歌山県でも〈紀州ロックインパクト〉(KISHU ROCK IMPACT。以下、KRI)という、ロックフェスティヴァルが開催されるようになった。筆者は和歌山県出身だが、初めてその存在を知ったときは「嘘やろ!?」と驚いたことを覚えている。カラオケボックスの店舗数では全国1位を誇る和歌山県。しかし、ライヴハウスは和歌山市内でも数える程しかなく、1,000人規模でライヴが可能な場所は市民会館を除くと「和歌山ビッグホエール」のみ、という淋しい状況だからだ。そのため和歌山県はロック不毛の地であると思っていた。

今年で4回目を数えるKRI。様々な媒体で紹介記事を度々目にするようになった。しかし、会場である片男波海水浴場へのアクセスの良さなど、ロケーションに関する話題が多く、音楽への本気度についてはいまいち測りかねるところがあった。

年々レジャー化している音楽フェス。興業的に成功し、ブーム拡大を続ける中、音楽への愛情はライト化しているように感じるときもある。かつては音楽ファンにとって夢の場所であったはずの音楽フェスも、乱立しすぎて有り難みが薄くなってしまった。参加者が増加しているわりには、音楽シーンの活性化にはあまりつながっていないといった話も耳にする。そんな最近の音楽フェスブームに対する疑心と、地元である和歌山県に対する複雑な感情をこじらせながら、KRI主催者で県内の数少ないライヴハウスの1つ、「和歌山GATE」のオーナーでもある山野丙午氏に話を聞いた。(取材・文 / 稲垣 有希

続きを読む

ページ: 1 2 3 4

【ライヴレビュー】スカート『サイダーの庭』レコ発ライヴ: at 大阪中津HOSHI-JIRUSHI

Pocket

スカート『サイダーの庭』レコ発ライヴ: at 大阪中津HOSHI-JIRUSHI

オープニング・アクトのShin Rizumuとの共演も観られた
スカート『サイダーの庭』レコ発ライヴ: at 大阪中津HOSHI-JIRUSHI

澤部渡のソロプロジェクト、スカートの4thアルバム『サイダーの庭』。大阪でのレコ発ライヴは中津にある「ハワイレコード」が主催だ。会場は今作のジャケットで描かれる儚くも懐かしさを感じる雰囲気をそのまま持ってきたかのように、水色を基調に繊細な装飾がなされている。バーでは今作にちなんだドリンクが販売されていた。普段ならビールといきたいところだが、「庭」と名付けられたノンアルコールドリンクをゴクリ。甘い炭酸が口の中で弾ける。

続きを読む

Gotch: Can’t Be Forever Young

Pocket

Gotch: Can't Be Forever Young

Gotch
Can’t Be Forever Young
only in dreams, 2014年
BUY: Amazon CD , LP & MP3, iTunes

例えるなら、フォトモザイクのような作品だ。遠くから見ると1枚の絵だが、近寄って見てみると小さな写真が何枚も集まって一つの大きなアートを作り上げている。今作においてのピースは、日常を切り取ったような歌詞に表情豊かな登場人物。多彩なゲストミュージシャンたち。皮肉、恋、執着。これらが集まって浮き立たせるのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文。そして「死」という最大のテーマだ。

続きを読む