カテゴリー : Column

【花泥棒 稲本裕太のザ・東京砂漠】2. かくかくしかじか

Pocket

【花泥棒 稲本裕太のザ・東京砂漠】2. かくかくしかじか

【花泥棒 稲本裕太のザ・東京砂漠】2. かくかくしかじか

大きく間隔が空いてしまった。かくかくしかじかで、どうしても更新できないなと感じていたためなのだが、理由については割愛!(すいません)

そうこうしている間に2014年は過ぎた。たくさん素敵な音楽が生まれた1年だったと思うのだけど、自分がその中にいれなかったことが何よりくやしく歯がゆい1年間だった。すごく前向きに捉えれば、バンドやりてえ! という根源的な気持ちに改めて触れることができたのかもだけど。義務みたいなものがバンドやる理由になるのはちょっと違うかなと思うし、2015年は楽しいこと・やりたいことをたくさんやれたらいいなーと思う。

続きを読む

【コラム】名古屋栄、矢場町のフリー・スペース「spazio rita(スパジオ・リタ)」

Pocket

名古屋栄、矢場町のフリー・スペース「spazio rita(スパジオ・リタ)」でのApple Lightによるライヴ

名古屋栄、矢場町のフリー・スペース「spazio rita(スパジオ・リタ)」でのApple Lightによるライヴ

京都から新幹線でわずか30分、名古屋においてもインディー・ミュージシャンの親密なコミュニティーが形成されている。近年新たにtigerMossukida dramasCRUNCHHUSH、トゥラリカ、MILKジョセフ・アルフ・ポルカとその後輩バンドであるムーンといった具合に個性的なアクトが現れてきている。鶴舞K.Djaponのようなおなじみの箱に加え、飲み屋にPA機材を備え付けた新栄きてみてや、雑貨屋2階を活用した大須サイノメのような手頃なライヴ・ヴェニューが増えている点も京都と似ている。

特に本稿では、栄に新しくできたspazio ritaについてふれたい。地下鉄矢場町から徒歩5分、ビル地下で天井の高い、白を基調にすっきりしたレイアウト、普段はカフェ、展示スペースに用いられている。ワークショップや演劇なども行われ、土日にはロック・バンドからアイドル、ジュークまで幅広いジャンルのイベントが開催される。いわば名古屋の新しい文化交流、情報発信の場として機能しているのだ。

続きを読む

【メンフィス留学記】音楽が鳴り止まない通り「Beale St.」、スティービー・ワンダーのライヴ

Pocket

Beale St.の案内板

Beale St.の案内板

10月11日、12日に一泊二日で、ルームメイトの韓国人の子とメンフィスへ行ってきた。住んでいるアパートの近くから、アメリカで大手のバス会社らしいmegabusに乗る。朝から雨でその日のバスは到着が30分も遅れてしまった。これがアメリカらしさか……。

続きを読む

ページ: 1 2

【花泥棒 稲本裕太のザ・東京砂漠】1. Kyoto to anywhere.

Pocket

花泥棒 稲本裕太のザ・東京砂漠

花泥棒 稲本裕太のザ・東京砂漠

今熱い“関西で”活動しているバンドや音楽シーンを紹介している本サイト、初のミュージシャンによる連載記事が始まります。私が連載をお願いしたのはオルタナティブ・ギター・ポップバンド、花泥棒のフロントマン稲本裕太。ついこの前までは京都で活動していたが今年単身上京、その真意については今年8月に本サイトでたっぷり語ってもらいました。

京都に思いを残しながら、先月にはボロフェスタのスタッフとして中枢を担いながら、未だにライブでは「京都から来ました花泥棒です」と言いながら、それでも東京で一旗あげてやろうと意気込む男、稲本裕太。そんな彼に、インタビューに引き続いて自ら奮闘記を綴ってもらおうと依頼しました。“今日から俺東京の人になる のこのこときちまったけど”(by 長渕剛)みたいな泥臭いものでも、“陽はまた昇る この東京砂漠”(by 内山田洋とクール・ファイブ)のような哀愁漂うようなものでもございません。愛らしく飄々と東京都(ヒガシキョウト)の地をサーフ・ライドしようとしている彼の姿をみなさん一緒に追いましょう。(峯 大貴

続きを読む

【メンフィス留学記】アメリカの大型チェーンCD&DVDショップ「f.y.e.」と、音楽に満ちた「メンフィス国際空港」

Pocket

メンフィス国際空港「Welcome to Menphis」

メンフィス国際空港に着くと「Welcome to Menphis」とB.B.Kingが弾くセミ・アコースティック・ギターのイラストが出迎えてくれる。

今回はアメリカの大型チェーンCD&DVDショップ「f.y.e.」とメンフィス国際空港を紹介します。特にメンフィス国際空港はエピフォン・ギターのファンで、ブルース・ミュージックを愛聴しているのであれば、大変おすすめです。写真を数枚撮影したので、アメリカの雰囲気が届いたら幸いです。

続きを読む

【コラム】& recordsとROTH BART BARON

Pocket

TOMO NAKAYAMA: FOG ON THE LENS

TOMO NAKAYAMA
FOG ON THE LENS
& records, 2014年
BUY: Amazon CD & MP3, タワーレコード, iTunesで見る

良質な海外インディー・ロックとそれに負けない国内ミュージシャンを紹介してきた& records。その招聘によりシアトル在住の日系アメリカ人SSWトモ・ナカヤマが来日する。彼の新作をミックスしたユウキ・マシューズ(ザ・シンズ)、そして彼らと共通する世界観を持った東京のミュージシャン2組、oono yuukiとROTH BART BARONが帯同。2014年11月に東名阪に加え、京都、松本を廻る。

続きを読む

【コラム】穂高亜希子から紐解く関西NO WAVEシーン

Pocket

穂高亜希子: みずいろ

穂高亜希子
みずいろ
F.M.N.Sound Factory, 2014年
BUY: Amazon CD, タワーレコード

穂高亜希子『みずいろ』を聴いた。彼女の歌を様々な鍵盤、管弦楽器が彩るシンプルなたたずまいの作品だ。秋の夜に窓を開けたままCDをかけて寝転ぶと、虫の音がさらなる伴奏をつける。穂高亜希子with虫の音オーケストラの生演奏。いや虫の音だけではない。風の音、草木がそよぐ音、どこかの家で夕飯を用意する物音、食器を洗う水音、全てが溶け合って、今ここにしかない演奏が繰り広げられる。そういえばアルケミーレコードを運営するJOJO広重は穂高の音楽を絶賛しているが、彼はノイズの果てに、自然音や生活に寄り添う音の美しさに行き着いたのかもしれない。

続きを読む

【コラム】大阪キタの北っ側。今変わりゆく街、中津を行く。「シカク」、「ハワイレコード」訪問記

Pocket

大阪中津シカク店内の書籍コーナー

大阪中津の同人誌やおもちゃなど自費出版物を扱うセレクトショップ「シカク」

近年再開発が進んでいる大阪キタエリア。梅田であればグランフロント・JR大阪駅、毎日放送本社、また中之島地区ではフェスティバルタワーを中心に新しいオフィス・商業ビルの建設が進んでいる。同じくキタでは違った形で再開発が進み、話題を呼んでいる地域がある。それが阪急梅田駅から東に新御堂筋を挟んで向かい側の中崎町だ。戦時中の大阪大空襲の被害に奇跡的に遭わなかったこのエリア、当時の風景そのまま空き家になった民家を若いクリエイターたちに安く貸す“長屋リノベーション”の流れが10年ほど前から起こり始めている。今では古い建物を利用した個性的な雑貨屋・カフェ・古着屋などが立ち並ぶ、キタ有数のおしゃれタウンになりつつある。

続きを読む

【コラム】阿部芙蓉美という『沈黙の恋人』。

Pocket

阿部芙蓉美: 沈黙の恋人

阿部芙蓉美
沈黙の恋人
SPACE SHOWER MUSIC, 2012年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, iTunes Music Store

8月20日にリリースされた18ヶ月ぶりの5曲入りミニ・アルバム『ABEFUYUMI EP』。このタイミングだけれどぜひ紹介したい人がいる。7月12日、京都磔磔でのライヴで出遭ってしまった、北海道出身SSWの2ndアルバム『沈黙の恋人』、また阿部芙蓉美という人だ。

続きを読む

【メンフィス留学記】国立公民権博物館から知る、黒人差別とブルース・ミュージック

Pocket

メンフィス国立公民権博物館の306号室前にはキング牧師へのリース

メンフィス国立公民権博物館の306号室前にはキング牧師へのリースが飾られている

アメリカテネシー州メンフィスにある国立公民権博物館は、モーテルを改装して作られた博物館。モーテル(Lorraine Motel)はアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者である、マーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された現場である。博物館には、黒人差別の歴史、公民権運動の歴史が時代を追って展示されている。

続きを読む

【コラム】「カトゥーDREAM 2014〜42歳への開幕〜」への道!

Pocket

〈カトゥーDREAM 2014〉の会場風景

〈カトゥーDREAM 2014〉の会場風景

マッカーサーアコンチのドラマーKtRが奈良・生駒でおもしろいことをするらしい、という情報をキャッチ。その名も〈カトゥーDREAM 2014〉(”カトゥ−”は本名の「加藤」からきている)。その動画がこちら。

……。これだけやと何やよう分からんけども、気になる。続いてサイトもチェック。

予想に反して、ハッチハッチェルオーケストラやギターパンダを筆頭に豪華な出演陣。例えるなら、〈西院ミュージックフェス〉(京都西院の街フェス)と、〈勝手にウッドストック〉(バンバンバザールが開催する野外キャンプフェス)を足して割ったような! 奈良でこれだけのアーティストが一堂に会する事は後にも先にも無いのではなかろうか。しかも会場は生駒山の麓のキャンプ場。なんだか楽しそうじゃないか! マッカーサーアコンチといえば、大阪発のブラックミュージックと関西コテコテファンクが濃縮ブレンドされたライヴバンドだが、8月に無期限の活動休止を発表。その直後の動きということもあり、早速KtR氏に突撃取材を決行。

続きを読む

【コラム】そうだ、OTODAMAへ行こう。

Pocket

OTODAMA 2014

OTODAMA 2014 ~音泉魂~のサイトより。

今日は関西のある音楽フェスについて書きたいと思います。日本には様々なフェスがありますが、その中でもお勧めしたいのが大阪は泉大津フェニックスで行われる『OTODAMA’14~音泉魂~』です。

続きを読む

【コラム】県外就業率1位の『ベッドタウン』奈良県にあるレコード店「django」

Pocket

「レコードストアデイ」の認知度が年々高くなり、都会のレコードショップでは、インストアイベントや限定版レコードの販売など、魅力的なコンテンツで、多くの音楽ファンで賑わうことがしばしばあるそうだ。渋谷ではHMVのレコードショップが8月にオープン。その華やかな一面を見る一方で、地方都市では閑古鳥が泣き続け、惜しまれながらもシャッターを降ろす個人レコード店が後を絶たない。

奈良の中心街で営業中の「django(通称ジャンゴ)」も明日をも知れぬ不安の中、離れ小島のようにぽつんと客人を待っている。

続きを読む

【コラム】フリッパーズ・ギターとヴェイパーウェイヴ – For Tracy Hyde管梓との対話から

Pocket

For Tracy Hyde: Born To Be Breathtaken

For Tracy Hyde
Born To Be Breathtaken
自主制作, 2014年
BUY: ライヴ会場限定

映画『ソラニン』のロケ地にもなったライヴハウス新宿MARZ。その日のイベントに所用で訪れた私は2人の男と待ち合わせた。今後の取材についての打ち合わせだ。一人はジャパンタイムズやガーディアン紙で執筆しているライターのイアン・マーティン。話し合うべき本題以外にも、いちいち出演バンドを批評したがる彼。後から現れてイアンに流暢な英語で切り返したのはもう一人の男、ネオ・アコースティック・バンドFor Tracy Hydeのギター、メイン・ソングライターの管梓(すがあずさ)だ。イアンとの話があらかた済んで彼が下のフロアに降りて行った後は彼との話があった。

続きを読む

【コラム】スリー・オクロック初来日によせて

Pocket

The Three O'Clock: Sixteen Tambourines

The Three O’Clock
Sixteen Tambourines
Frontier Records, 1983年
BUY: Amazon CD, iTunes

渋谷系ミュージシャンに習って自分もレコードを聴かなければ。そう思い立ったのは、もう15年前のこと。いま思えば、軽率な志で中古LPの世界に足を踏み入れたものだ。そんなわけで、初めて立ち寄った中古レコード店では、置いてあるLPを見ても、知らない名前ばかり。引っ込みがつかない私は“ギターポップ”と書かれた箱の中から、ジャケットが気に入ったものを買うことに決めた。右も左もわからない広大な世界で“ジャケ買い”を無理やり羅針盤にしたのだ。

続きを読む