カテゴリー : Interview

【2ndミニアルバム『お天気でした』インタビュー】「今のベスト」っていうか「一番のせたい5曲」。Easycomeの今まで、そしてこれから。

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Easycome

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思い起こせば去年の9月の事である。南堀江にあるknaveというキャパシティ200人くらいの小さなライヴハウスで、このバンドを観たのは。20代前半の若者達が初々しさ残るものの、眩く、時に艶やかなポップ・ミュージックを奏でており、私は一目惚れ、いや一耳惚れをしてしまった。名前はEasycome。2015年に結成された男女混成の4人組バンドだ。彼らの奏でる音に魅せられた私は時間が許す限り彼らの出るライヴに足しげく通った。

月日は経ってあれから1年。いまEasycomeの取り巻く環境は変化している。今年の6月には南堀江knaveの1年間プッシュされるバンド“GOLD MEMBERS”の1組に選ばれ、下北沢のモナレコードが今年7月に発売したコンピレーション・アルバム『夢中にならないで』にも彼らの楽曲が収録されている。関西だけでなく、東京へもその名前が徐々に浸透しているEasycomeであるが、今年の彼らを語る上で外せないトピックは3月にドラムの大野が脱退した事であろう。そのためしばらくはメンバーである安松千夏(Vo, Gt)と落合亮太(Gt)が“2人Easycome”としてアコースティック編成で活動をする訳になったのだが、6月にバンド編成で登場した彼らは凛とした佇まいのなかに確かなエモーショナルを秘め、まだまだ進化を続けるバンドであることを観客にアピ―ルした。

そんな中でリリースされた2ndミニ・アルバム『お天気でした』。本作は前作『風の便りをおしえて』以上にアレンジの豊かさや、安松千夏のクリアながらも力強い歌声を体感でき、それはEasycomeが今もまだ現在進行形のバンドであることを証明してくれる内容となっている。今回はそんなEasycomeの3人に結成のいきさつや今までの事、そして新しいアルバムの話などを聞いてみた。かなりのボリュームだが是非、お付き合い頂きたい。(テキスト・構成:マーガレット安井

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【インタビュー】空間現代 | 彼らはなぜ拠点を東京から京都に移し、ライヴハウス「外」を作ったのか?

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空間現代が作った京都のイベントスペース「外」ロゴ

空間現代が作った京都のイベントスペース「外」ロゴ

空間現代が京都に活動の拠点を移す。更に「外」というライヴハウスらしからぬ名前を持ったライヴハウスを作る。突然流れたそんなニュースに驚き、未だ混乱している方も少なくないと思う。彼らは東京で結成され今年で10年目を迎える。ヨーロッパツアーの敢行や演劇を始めとした他ジャンルとの共演などその活動は年々拡がりをみせている。ジャンルも国も超え順風満帆に活動を続けているように見える彼らが今、なぜ京都に? そして京都の“外”からやってきた彼らはこの街で何を企むのか。実際に三人に話を聞くことで少しずつ解き明かしていきたいと思う。(インタビュー:堀田 慎平

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【インタビュー】花泥棒の稲本裕太に聞く最新作『Yesterday and more』とボロフェスタ

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花泥棒のフロントマン稲本裕太

花泥棒のフロントマン稲本裕太

京都出身、今は東京在住の花泥棒のフロントマン稲本裕太(Vo, G)。前回ki-ftで話を聞いたのは2014年8月。当時は前体制最後の作品『daydream ep』を発表、たった一人で上京し、まさにゼロからのスタートという時の取材となりバンド結成時から上京に至った心境を聞いた。そこからちょうど2年、バンド体制を確立させ制作しついに『Yesterday and more』を発表。本作についてはすでにレビューが上がっているのでそちらを参照していただきたい。今回はそんな新作の話はもちろん、現体制への考えや〈ボロフェスタ〉についてなど、8月の暑い中、新宿まで自転車をころがして来た稲本に大っぴらに話してもらった。(インタビュー:峯 大貴

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【インタビュー】国内唯一のダクソフォン奏者・内橋和久に聞く〈犬島サウンドプロジェクト Inuto Imago〉

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【インタビュー】国内唯一のダクソフォン奏者・内橋和久に聞く〈犬島サウンドプロジェクト Inuto Imago〉

【インタビュー】国内唯一のダクソフォン奏者・内橋和久に聞く〈犬島サウンドプロジェクト Inuto Imago〉

瀬戸内国際芸術祭2016・犬島パフォーミングアーツプログラムとして、アルタードステイツや超即興などでギターをかきならす一方で、国内唯一のダクソフォン奏者として活躍する即興音楽の探求者、内橋和久が『犬島サウンドプロジェクト Inuto Imago』を始動させる。このプロジェクトは、ジャワ島のジョグジャカルタを拠点とし、現地の呪術や霊性の宿る民族音楽を基本としながらも、そこにアヴァンギャルドな手法を織り込むことで、サイケデリック・ミュージックや実験音楽の範疇を逸脱し続けるSENYAWA(現在はベルリンに拠点を置く、超先鋭的テクノ・レーベルMorphine Recordsからもリリースしている!)のルリー・シャバラとヴキール・スヤディー、インドネシア・バンドン出身のマルチ・インストゥルメンタリスト、イマン・ジンポットらと内橋が犬島に滞在し、犬島の自然、環境の音も含めた島に根付く音に対峙し、新たな音楽を発見していく挑戦である。このサウンドプロジェクトの全貌はいったいどうなっているのだろうか。内橋和久にメール・インタビューを試みた。(聞き手・坂本 哲哉

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【インタビュー】キツネの嫁入りマドナシが語る〈第6回スキマアワー〉

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キツネの嫁入り主宰〈第6回スキマアワー〉

キツネの嫁入り主宰〈第6回スキマアワー〉

とにかくヴァリエイションが必要。政治でも音楽でも、個人の趣味指向でも。とりわけここ数年、そう痛感することがあまりにも多い日が続く。色々な音楽がもっとあっていい。色々な考え方の人がもっといてもいい。もちろん、好みは分かれるだろう。だが、それは尊重し合えればいいだけの話。ヴァリエイションは多ければ多いほど面白い。もちろん、その中からどれを選ぶのかは、あなた自身の感覚に委ねられているわけだが、それに応えてくれるだけの優れたヴァリエイション=選択肢も実はちゃんとあることを覚えていてほしいと思う。

京都でそんなヴァリエイションを実感させてくれる店、場所、イベント、レーベルは少なくないが、『スキマアワー』『スキマ産業』という自主企画を定期的に開催しているキツネの嫁入りというバンドも、その大事な“選択肢”の一つを提供している重要な存在だ。そのヴォーカル・スタイルもイビツな楽曲や演奏もひたすらアクが強いが、しかし、今年結成10周年を迎えた彼らが、ライフワークのように手弁当で企画するイベントだからこそ個性がハッキリしていて信頼ができる。だからこそ面白い。発信者の息吹が強く感じられるから、参加していても手応えが存分に感じられる。優れた企画とはそもそもこうしたものだ。

しかも、『スキマアワー』は徹底して敷居が低い。出演アーティストも、例えば今年ならUAや高野寛といった代表曲を多く持っている全国区での人気アーティストから、海外のアーティストとも交流が深いトクマルシューゴ、あるいは奈良の五味岳久(LOSTAGE)や地元京都の中村佳穂、そして開催バンドであるキツネの嫁入りまで、6組と絞り込んだにしてはこれまたヴァリエイションたっぷり。家族揃っての参加でも楽しめるアットホームな飲食、雑貨の出店の数々も豊富だし、チケット代も良心的だ。

8月6日(土)に開催されるそんな『第6回スキマアワー』は初めて京都精華大学に会場を移す。屋内の《アゴラホール》と屋外の《水上ステージ》の二ヶ所で6アーティストが交互に演奏するだけではなく、子供たちが安心してくつろげる屋内のキッズ・スペースやミスト・シャワーの用意など、暑い盛りの気候に配慮した準備も過去になく入念だ。もちろん、会場へのアクセスも万端。詳細は公式サイトを見ていただくとして、直前に迫った今年の『スキマアワー』の内容とかける思い、さらには京都で活動する中で、今できること、リスナーに体験してほしいことなどを、主催者・キツネの嫁入りのリーダーであるマドナシに語ってもらったのでお届けしたい。(聞き手:(岡村 詩野))

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【インタビュー】10年先へ。環境の変化を乗り越えて作ったアルバム | BED『via nowhere』

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BEDのジューシー山本(Vocal, Guitar)と村山(Bass)

BEDのジューシー山本(Vocal, Guitar)と村山(Bass)

これでもかと“BED節”を突き詰めた金字塔的な前作『Indirect Memories』以降、ベーシストの村山が事情により抜けていた間も、魚頭圭(OSRUM)、福本貴志(ex.up and coming)、安岡勉(my ex)らに支えられながら、バンドは活動を止めること無く、ライヴや曲作りを進めていった。結成から10年を越え、昔から彼らのことを知る者にとって、“この4人こそBED”という固定観念は少なからずあっただろう。しかし、4人は環境の変化に柔軟に適応。そして妥協の仕方を知っていた。スタジオでのセッションによるリフを主体とした曲の作り方を改め、2人のヴォーカリスト(山口と山本)は、弾き語りから曲作りを始めるようになった。その結果、本作『via nowhere』ではソングライティング力もしっかりと聞き取ることが出来る。

本インタビューでは、個々人の生活にフォーカスしながら、音楽面、そして10年先のことを考えてもらった。前作のインタビュー(『bed『Indirect Memories』Web Zine』)、本作の別媒体でのインタビュー(アンテナPODCAST)などを共に読んでもらうと、聞き方も変わってくるのではないかと思っている。関西に住んでいるけどBEDを知らない、またはあまり聞いたことがない人にこそ、すすめたい作品だ。(テキスト・構成:山田 慎

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【インタビュー】今、ここから何かが聴こえる~京都で生み出される音楽の現場~ | α-STATION エフエム京都

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アルファステーションのスタジオ

アルファステーションのスタジオ

古くは村八分、ボ・ガンボスなどから、くるり、キセル、ここ数年でもTurntable Films、Homecomings、本日休演など……あるいは〈ボロフェスタ〉〈京都音楽博覧会〉〈いつまでも世界は…〉など多くの音楽イベントを生み、育てた町、京都。なぜこの町は常に音楽の発信地であってきたのか。そして、今再び新たな息吹が吹き込まれているのはなぜなのか。今回から不定期でそんな京都の音楽シーンの、今の現場を裏方の目線から掘り下げた探訪記が始まります。

第1回 エフエム京都

小さなエリアの中に、レコードショップやレーベル、スタジオ、ライヴハウスがあり、独自の音楽文化を育ててきた町、京都。そんな京都で、ラジオを通して音楽を発信してきたのがα-STATIONの愛称で親しまれているエフエム京都だ。91年の開局以来、独立ラジオ局系としてオリジナリティ溢れるプログラムを通じ地域と密接な関係を築いてきたそんなエフエム京都が、この春よりモード・チェンジ、番組のコンセプトを「α=心地よさ」から「京都人」に一変させたことは記憶に新しい。番組を80%も改編し、くるりやキセル、現在京都精華大学にて教鞭をとる高野寛、京都きっての人気レーベルである『SECOND ROYAL』のオーナー、小山内信介氏ら、京都に縁のあるアーティスト、キーマンがDJを勤める『FLAG RADIO』や、京都を拠点に活動している音楽評論家である岡村詩野による『IMAGINARY LINE』、京都のライヴシーンを牽引している『Live House nano』の店長、モグラ氏などがDJを担当する『KYOTO MUSIC SHELF』など、今までよりもぐっと京都の音楽シーンの動きが聴き取れるような番組が始まった。改編から約半年、同ラジオ局は今の京都音楽シーンをどのように捉えているのだろうか? 京都の音楽発信のキー局ともいえるアルファステーションがこのような動きを起こしたのは何故だろうか? 今回はラジオというメディア側からみた京都の音楽シーンについて、この番組改編の中心人物である株式会社エフエム京都 総合管理局 編成制作部長の堀秀和氏と、局内で多くの番組制作に関っているディレクターの杉本ゆかり氏(株式会社ステップ)に話を伺った。(取材・文 / 乾 和代

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【四国の音楽シーン大調査!】ライヴハウス、レーベル経営者から見る四国の音楽

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香川県高松市のレコードショップ兼ライヴハウスTOONICE

香川県高松市のレコードショップ兼ライヴハウスTOONICE

四国の音楽シーンを大調査! 第一弾はAAT、cowbells、forget me not、ITHAQUA、NNO、Off-end、Spiral Esparzaといったバンドでドラマーとして活動しながら、香川県高松市でImpulse records、TooNiceというレーベル、そしてレコードショップ兼ライヴハウスTOONICEを運営されている井川晃里さんにお話を伺ってきました! ご自身の活動から四国の音楽シーンまで幅広く語って頂いています。

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【インタビュー】Shout it Out『Prologue』

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Shout it Out

Shout it Out

社会の荒波に揉まれ、ふと気づいたら大人になっている。あの頃に抱いていた感情はすごい速さで流れていく時代のどこかに置いてきた。大阪は堺市で結成された平均年齢18歳の4人組ギター・ロック・歌モノバンド、Shout it Out。彼らの初となる1st Mini Album『Prologue』がリリースされた。その音源を聴いて、にじみ出てくるほどに感じる“青々しさ”はそんな忘れていたあのときの自分に面と向かうようで、人目も気にせず無性に叫びたくなる気持ちに駆られる。2010年代を生きる10代の彼らが今、何を思い、感じているのか、その青々しさに迫った。(テキスト・構成:山本 悟士

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【インタビュー】踊る!ディスコ室町『洛中にてファンク』

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踊る!ディスコ室町

踊る!ディスコ室町

京都が誇る最高にファンキーでグルーヴィな6人、踊る!ディスコ室町。2015年3月18日にバンド史上初の全国流通版『洛中にてファンク』をリリース。前作から2年という歳月を経て満を持しての発売となるが、この期間バンドはメンバーもほぼ総入れ替えとなり生まれ変わっていた。新たなメンバーで紡ぎだされる室町ファンクとは? 最新作の聴きどころとは? 踊る!ディスコ室町というバンドにぐっと迫るべく、2015年3月中旬に彼らの地元である京都にてインタビューを敢行!(テキスト・構成:佐藤 ワカナ

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【インタビュー】ヒツジツキ『tomorrow’s today』

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ヒツジツキ

ヒツジツキ

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文は、我々の取材において、好きな作家としてカズオ・イシグロ、村上春樹の名前をあえて挙げ、音楽における“ひとが作るゆらぎ”の重要性を強調した。その話から私はヒツジツキを思い出した。関西三都から集まった三人によるギター・ロック・バンド。名前の由来は村上春樹『羊をめぐる冒険』。三作目のミニ・アルバム『tomorrow’s today』を発表する彼らも、90年代USインディーに影響を受け、生演奏のグルーヴにこだわっている。

加えてヒツジツキのベース和田奈裕子は、村上春樹は勿論、高橋源一郎や佐々木中の著作を愛読しているが、これらは後藤がたびたび言及する名前でもある。さらに和田は「古の民俗学などの書物の智恵は生きるうえで信頼できる。生身の人間よりも支えになるかもしれない」という内容を私に語ってくれたが、一方、後藤は「民間伝承が重要なのは、歴史書と違ってときの権力者の恣意、勝手な解釈が入らない、その時代を生きる人々のありのままの風俗が記される」という内容を繰り返し発言している

「物事には“二面性”がある。自らの“偏見”を疑え」。これはヒツジツキのギター・ヴォーカル堤俊博が、新作からのMVを説明する際に私に語ったキー・ポイントだが、先述の和田や後藤の発言から、そのまま話がつながっていく。インタビューをまとめながら、まるで『羊をめぐる冒険』の主人公の気分になってきた。何かに導かれているかのような……。とにかく彼との会話を記していく。

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【インタビュー】my letter『my letter』

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my letter ライブハウスnanoでの演奏

my letter ライブハウスnanoでの演奏(2014年11月30日)

ついに、ついにである。京都に住んでいれば一回くらいはライヴを見たことがある人も多いmy letterが全国流通盤を& recordsからリリースした。昔から彼らを知る人にとっては、鋭利な感覚よりも円みを感じる仕上がりが特徴なのだが、その中には色鮮やかな景色を詰め込み、音色も確実に豊かになった。こうした変化を紐解くため、ki-ftでは2014年11月中旬に京都二条カフェパランにてインタビューを敢行。すでにCINRAOTOTOYにインタビューが掲載されているため、“関西”に焦点を絞りつつ、学生時代のこと、バンドへ影響を与えた物事、ライヴハウスのことなどを中心に収録。my letter入門としてはかなりディープな内容であるが、作品の本質にぐっと入り込むきっかけになれば、と思う。また、『my letter』は何故「ライ麦パン」なのか? という解説をインタビュー後記に収録しているので、合わせて読んで頂きたい。(テキスト・構成・写真:山田 慎

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【インタビュー】Sayoko-daisy『ノーマル・ポジション』インタビュー – ジャンゴが掘り出したSSW

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Sayoko-daisy『ノーマル・ポジション』

Sayoko-daisy
ノーマル・ポジション
LUVNYON/BAMBIPHONE RECORDS, 2014年
BUY: Amazon CD, タワーレコード

ポスト・インターネット・ミュージックという概念をご存知でしょうか。ソフィア・コッポラの映画『The Bling Ring』のスコアを担当したワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、あるいはFKAトゥウィグス、ビョークをプロデュースすることで話題のアルカといった今をときめくトラック・メイカーがその代表例。過去、現在、インターネット上の無限に思えるアーカイヴから、あたかも人の意思を介しないで作り上げられたような異形サウンドを指します。

しかしこれからご紹介するのは、同じ打ち込み音楽でも、そんなトレンディーなものではありません。しかし卓越した才能。鉄道で関西各地を旅して、多くの人々と実際に触れ合い、レコード盤を選び、生演奏や共同作業を織り交ぜながら練り上げられてきた音楽。大阪生まれ奈良育ち、現在は三重在住、奈良のレコード店『ジャンゴ』が掘り出したシンガー・ソングライター、Sayoko-daisy(サヨコ・デイジー)さんです。

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【インタビュー】【レビュー】Gotch『Live in Tokyo』

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Gotch: Live in Tokyo

Gotch
Live in Tokyo
only in dreams, 2014年
BUY: Amazon CD & 2LP+CD, タワーレコード

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がGotch名義でリリースした『Can’t Be Forever Young』は2014年を代表するアルバムの一つだ。「Lost/喪失」を始めとする、30代も半ばを過ぎた自身の心情と、3.11以降の世相を重ね合わせたような歌詞。そして現代のインディー・ロックから、フォーク、カントリー、ブルースに至るまでアメリカの音楽の歴史を俯瞰したサウンドには、私たちの未来、これからとるべき行動を考えるにあたって、重要なヒントがあると思うのだ。

そして11月19日にはアナログ2枚組LP盤(+CD)でツアーでのセット・リストを丸ごとパックした『Live in Tokyo』が発売。11月28日には新曲「Route 6」の7インチ(+CD)、12月2日には、翌日の『Live in Tokyo』CD盤発売に先駆け、後藤正文責任編集による『THE FUTURE TIMES』第7号が配布開始される。このインタビューは、後藤がそのタイミングで、海外メディアbeehype(ビーハイプ)の取材(『2014年、日本の聴くべきインディー・ミュージック50枚』)に応じて語った内容の日本語版である。(質問文作成・レビュー:稲垣 有希 / 作成協力:松浦 達(musipl) / 本文・構成:森 豊和

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【インタビュー】Circa Waves

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ビートルズ、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド、ラスカルズ、コーラルなど始め多くのロックンロール・バンドを輩出してきた街リバプール。音楽文化が根づき歴史と伝統が息づいてきた。2000年以降は、ブロック・パーティーのケレ・オケレケなどがこの街で育った。しかし、近年は決して勢いがあったとは言い難かった。そんな街からUK全土を巻き込むブライテスト・ホープが現れた。その名は、Circa Waves(サーカ・ウェーヴス)。フロントマンであるKeiran Shuddall(キエラン・シュッダル)がSoundCloudにアップした「Young Chasers」がラジオでプレイされたことがきっかけとなり、NMEなどでも特集が組まれるなど瞬く間に注目新人として話題を集めた。今回のインタビューは、〈サマーソニック2014〉で来日した際、大阪公演の前日に大阪は心斎橋で行った。(取材・文 / 杉山 慧

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