カテゴリー : Live Review

ЯeaL 1st ONEMAN LIVE “Next Generation”: at 大阪阿倍野ROCKTOWN

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ЯeaL 1st ONEMAN LIVE〈Next Generation〉

2014年7月21日 at 大阪阿倍野ROCKTOWN
ЯeaL 1st ONEMAN LIVE “Next Generation”

夕暮れを感じさせるオレンジの光がステージに並べられた楽器を照らす。日が沈むにはまだ早い夏の特別な一日。大阪は阿倍野ROCKTOWNでの現役女子高生バンド、ЯeaLの初のワンマンライヴ。異例とも言えるソールドアウトで当日を迎えた。ドラムに4人が集まり手を重ね合わせ、今日まで胸にしまっていた想いの全てを音に込めるように「花火散るこの川で、」を掻き鳴らし、夜を彩る。灯るライトは花火を印象づけ、始まりを告げるように咲き乱れる。

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LUNA SEA 25th ANNIVERSARY LIVE TOUR〈THE LUNATIC -A Liberated Will-〉: at 大阪国際会議場メインホール

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LUNA SEA: A WILL

LUNA SEA
A WILL(初回限定盤A)(SHM-CD仕様)(Blu-ray Disc付)
ユニバーサルミュージック, 2013年
BUY: Amazon CD+DVD, タワーレコード, iTunes Music Store

2000年に“終幕”し、2010年に活動を再開させたLUNA SEAが昨年12月、ついに約13年ぶりのオリジナルアルバム『A WILL』を発表。この夏からは全国ホールツアーが始まった。しかも、これは最新アルバムのツアーというだけでなく、結成25周年の節目に14年振りに全国を細かくまわるという意味も多分に含まれた内容で、各地2days公演で『A WILL』の曲をしっかり表現しつつ、音楽的な技量の高さが発揮されるミドルチューンや、ライヴでのキラーチューンも披露し、2日間で曲目が全く違うというセットリストだった。なお、ツアーは来年3月まで続くので、ここでは特に印象的だった3曲について書く。

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中田裕二『SONG COMPOSITE』SPECIAL: at 京都磔磔

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中田裕二: SONG COMPOSITE (通常盤)

2014年7月13日 at 京都磔磔
中田裕二『SONG COMPOSITE』SPECIAL

この男はやはりバンドマンである。バンドが生み出すグルーヴの真ん中で歌うことによって、ただならぬ色気を醸し出す男なのだ。

中田裕二(ex.椿屋四重奏)がソロとしては4作目となるアルバムを6月にリリースした。これが『SONG COMPOSITE』という自身初のカバーアルバムで、中森明菜、荒井由実、大橋純子、井上陽水、玉置浩二などの彼のルーツであり、愛してやまない日本の歌謡曲、J-POPを品よくカバーしている。

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見放題2014: ライヴ・クロスレビュー

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見放題2014ウェブサイトより

見放題2014ウェブサイトより

2014年7月5日に大阪アメリカ村周辺のライブハウス、カフェ、イベントスペースで開催された街中ロックフェスティバル〈見放題2014〉のクロスレビュー(複数名によるライヴレビュー)を掲載します。以下、イベントの詳細です。

公演名:見放題2014(みほうだい にせんじゅうよん)
日時:2014年7月5日 12時オープン、13時スタート、22時終演
場所:BIGCAT、OSAKA MUSE、Pangeaなど大阪ミナミ周辺のライブハウス
出演:QOOLAND、ジラフポット、リバ-シブル吉岡、ENTHRALLS、THE MAN、金 佑龍と京都界隈、THE ORAL CIGARETTES、HAPPY、Lyu:Lyu、Suck a Stew Dry、Shiggy Jr.、ふぇのたす、花泥棒、宇宙コンビニ、GOING UNDER GROUND、GOOD WARP、楽団 象のダンス、夜の本気ダンス、最終少女ひかさ、(M)otocompoほか120組

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EMPEROR JAPAN TOUR 2014『In the Nightside Eclipse』20th ANNIVERSARY: 大阪梅田クラブクアトロ

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EMPEROR JAPAN TOUR 2014『In the Nightside Eclipse』20th ANNIVERSARY

2014年7月18日 at 大阪梅田クラブクアトロ
EMPEROR JAPAN TOUR 2014『In the Nightside Eclipse』20th ANNIVERSARY
Guest: SIGH

滞りなく行われた東京公演の翌日。ぎっしりと真っ黒の観客で埋まった梅田クラブクアトロは、主役を待つ熱気で満たされていた。そんな中告げられた、サモス(G)の体調不良による不参加。どよめきが起こる。私もなんだか軽く眩暈がした。

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andymori: ワンマンライヴ「ひこうき雲と夏の音」: at 大阪城野外音楽堂

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andymori: ANDYSHANTY

andymori
ANDYSHANTY(ライブアルバム)
SPACE SHOWER MUSIC, 2013年
BUY: Amazon CD, iTunes Music Store

遂に、遂に来てしまったandymori最後の大阪ワンマン。解散が発表されたものの、小山田壮平(Vo,G)の負傷のため、ツアーや武道館が公演中止となり早一年。長かったけど、あっという間だった気もする。この1年、ずっと待ちわびたアンディのライヴだったが、いざ当日の朝になると、時間が止まって欲しいと思った。

満員の大阪城野外音楽堂。セミの鳴く、まだまだ暑い夕方5時。SEが流れ、メンバーが登場。完全復活を表現するかのように、小山田は拳を天高く上げ、飛び跳ねながらステージへ出てきた。そうだ、この元気そうな姿が見たかった。この3人をずっと見たかった。

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tigerMos: at 鶴舞K.Djapon / うんにょろず: at 四日市ガッツU

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tigerMos

tigerMos

広島出身US帰りのSSWイケダユウスケが今、名古屋のインディー・シーンで注目を集めている。彼はフォーク、ポスト・ロックを基調として様々な音楽活動を行っている。レミ街の荒木正比呂を誘い結成したユニットtigerMosでは、今年オブ・モントリオールとの共演を果たした。

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The Foglands presents『Hats Off Blues』Release Party: at 京都二条nano: The Stone That Burns, POST MODERN TEAM, And Summer Club

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The Foglands presents『Hats Off Blues』Release Party

2014年7月19日 京都二条Live House nano
The Foglands presents『Hats Off Blues』Release Party
Live: The Foglands, The Stone That Burns, POST MODERN TEAM, And Summer Club

京都は立命館大学在学中の4人組ブルースバンド、The Foglands初の全国流通盤『Hat Off Blues』のレコ発パーティ。戦前ブルースからモータウン~パブロックを経由、00年代ロックンロールリバイバルなどを丁寧に聴きこみ、自らの音楽に昇華していくそのサウンドは京都・大阪を中心にじわじわ話題を呼んでいる。昨年から数度彼らのステージを見ている筆者としては、京都シーンの中でだけでなくジェイク・バグやザ・ストライプスらと並び称すことも出来るヴィンテージ・サウンドへの試行錯誤を応援している。だがその一方で生真面目すぎる部分がステージングにも現れており、何か一つタガが外れる瞬間を待ち望んでいた。

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EARTH JAPAN TOUR 2014 大阪: at 東心斎橋CONPASS: アース, 山本精一ユニット

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EARTH JAPAN TOUR 2014 大阪:チケット

2014年6月4日
EARTH JAPAN TOUR 2014 at 東心斎橋CONPASS
Live: EARTH, 山本精一ユニット

“奇跡”の初来日からわずか2年。短期間での再来日実現は嬉しい驚きだった。グランジの辺境でドローン・ドゥームの道を拓き、後続のサン O)))やBorisへの影響が有名なアース。大阪公演では山本精一との素晴らしい組合せとなった。

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『RUBYSTAR vol.4』王舟『Wang』release party: at 神戸塩屋旧グッゲンハイム邸: Shin Rizumu、あだち麗三郎、曽我部恵一

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『RUBYSTAR vol.4』王舟『Wang』release party: at 神戸塩屋旧グッゲンハイム邸 外観

『RUBYSTAR vol.4』王舟『Wang』release party
神戸塩屋旧グッゲンハイム邸 外観

梅雨がなかなか明けない関西地方で、その日は珍しく天気の良い休日だった。海岸沿いの塩屋駅すぐ、『借り暮らしのアリエッティ』舞台のモデルにもなった「盛美園」と近い時代に建てられたと思われる異人館、旧グッゲンハイム邸は昼間から満員御礼で、ゆるいパーティムード。

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ONE BY ONE RECORDS presents「IF I FELL」ナードマグネット『この恋は呪い』リリースツアー: at 名古屋鶴舞K.Djapon: sukida dramas

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sukida dramas: Open The Sesame!!

2014年7月6日
ONE BY ONE RECORDS presents「IF I FELL」ナードマグネット『この恋は呪い』リリースツアー
at 名古屋鶴舞K.Djapon
ナードマグネット, sukida dramas, 竹内サティフォ, Harf moon spiral
BUY: Amazon CD

良くも悪くもメインストリームのロックから野生味が抜け落ちて久しい。個人的にそう思う。ヴァンパイア・ウィークエンドが切実に「明日死ぬか生きるか」と叫ぶか? そんな昨今、リヴァプールのサーカ・ウェイブスと呼応するかのように名古屋から飛び出した5人組sukida dramasに私は注目している。焦燥感あふれるアフロ・ビートに、陽気なラテン風アンサンブル、様々な時代、地域の色を折衷した音楽性はまさにポスト・パンクだ。

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『dj sniff、ダウトミュージックを斬る。』リリース記念LIVE大阪: at 難波ROCKETS: bonanzas, 半野田拓, mn, WADA SHINJI

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dj sniff: dj sniff、ダウトミュージックを斬る。

2014年7月5日
『dj sniff、ダウトミュージックを斬る。』リリース記念LIVE大阪
at 難波ROCKETS
WADA SHINJI, mn, 半野田拓, bonanzas
BUY: Amazon CD

アムステルダムのSTEIMで長年ディレクターを務め、現在は香港を拠点に活動するターンテーブル奏者dj sniffの『dj sniff、ダウトミュージックを斬る。』リリース記念として行われた今回のイベント。

トップバッターはbirdFriendから『PANA CUT 8 / PANA 8』をリリースしたばかりの和田晋侍。彼がフロア中央にセッティングされた巨大なドラムセットの前に座ると、ピンと張りつめたような空気が会場を包む。それはこれから最後の出演者まで続くであろう大音量のノイズの世界の扉の前に立ったことへの緊張感のようにも思えた。先日pulpで行われたライブは会場の都合上、(本来)大音量での演奏はできないという状況の中で行われたものであったが、この日はもちろん音量制限はなく、和田は全身を使ってアンプリファイドドラムを叩きまくり、その度強烈なビートと彼自身も制御しきれていないようなノイズが放出される。「これは想像の更に上をゆくイベントなのではないか?」。そう感じさせるスタートでイベントは幕を開ける。

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CRUNCH『ふとした日常のこと』リリース・パーティー: at 名古屋鶴舞K.Djapon: HUSH, apple light

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CRUNCH: ふとした日常のこと

2014年5月25日
CRUNCH『ふとした日常のこと』リリース・パーティー
at 名古屋鶴舞K.Djapon
BUY: Amazon CD & MP3, iTunes

山小屋のような落ち着く内装、鶴舞K.Djaponはキャパ80人の親密な空間。「まるごと東京に持って帰りたい」とはトクマルシューゴがここで演奏した際に語った言葉、それも思わず口をついて出たという風に宙を仰ぎながら。上を通る列車に思いを馳せたのかもしれない(このハコはJRの高架下にある)。フロアとステージの間に仕切りがないこの場所は、観客を盛んにステージに巻き込む彼には好都合なのだ。

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古川本舗 .QV. 大阪公演: at umeda AKASO

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古川本舗: SOUP

2014年6月25日
古川本舗 .QV. 大阪公演
at umeda AKASO
BUY: Amazon CD & MP3, iTunes

出端から和田たけあき(G)の歪みがうねる「スカート」で幕を開けた、男女のヴォーカルを含む6人を率い来阪したポップミュージシャン・古川本舗のワンマン。2009年から活動を開始し、昨年11月に3rdアルバムをリリース。今年ようやくバンドでのライヴ活動を始めた彼らだけに、僕らは長く音源のみでのリスナー経験を積んできた。それだけに、前半の憂いの中にある轟音や壮大さを忠実に再現した演奏に鳥肌。特に「グリグリメガネと月光蟲」での和田のノイジーなギターソロ、耳に染み付いたタイミングで打ち鳴らされる森信行(Dr)のドラムに、心が、体が、揺さぶられないはずがなかった。

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BADBADNOTGOOD Japan Tour 大阪: at 東心斎橋CONPASS: バッドバッドノットグッド

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BADBADNOTGOOD: III

2014年6月25日
BADBADNOTGOOD Japan Tour
at 東心斎橋CONPASS
BADBADNOTGOOD
BUY: Amazon CD, iTunes

「Osaka! Are you Ready!!」
「Yeah!!」
「Osaka!! Are you F**k’n Ready!!!!!」
「Yeah!!!!!」
「1! 2! 3! 4!」
のカウントで鳴らされるカオティックなサウンドと共に、前方ではモッシュが、そして発狂にも似た歓声が会場に木霊する。

大阪は東心斎橋CONPASSで行われたトロントの3人組バッドバッドノットグッドの初来日公演の一コマだ。アレックス・ソウィンスキー(Dr)、マット・タヴァレス(Key)、チェスター・ハンセン(B)の3人からなるマッドでオッドでホットな新世代ジャズ・トリオだ。温故知新系レーベルとして注目を集めているInnovative Leisureが契約しただけあり、彼らもジャズがベースにありつつも、ヒップホップを通過した尖ったサウンドで注目を集めている。この日の枠に収まらない衝動に満ちたパフォーマンスは、そんなレーベルカラーを体現していたように思う。

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