【コラム】杉山慧、明日はどうなるのか。〜その2〜

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神戸在住、普段はCDショップ店員として働く杉山による連載企画の第二回。タイトルは神戸在住の音楽ライター安田謙一さん「神戸、書いてどうなるのか」のオマージュです。

パソコン音楽クラブ『Park City』
LISTEN:Maltine Records

理想の夏はVRにある!

 “理想の夏は楽曲の中にしかない”(ライムスター宇多丸談)。これは“理想の夏は楽曲の中で作られる”との言い換えも可能だろう。山下達郎「Ride On Time」、「Sparkle」や久保田利伸「Love Rain」などは、グルーヴィーと少しの憧憬を折りまぜながら恋愛を美しく描いた楽曲で、ムードを作り出す楽曲だと言えるだろう。パソコン音楽クラブの「VRバケーション」(EP『Park City』(2017)収録)も、その系譜を継ぐ楽曲になっている。

“海岸沿い”、“カーステ”、“ビーチサイド”、“サマードリーム”など、THEトレンディードラマを思わせる世界観、今のご時世アニメでも珍しいぞと言わんばかりの、80年代ステレオタイプ的な夏感満載の楽曲。これを加奈子(禁断の多数決(第3期))が助手席の女の子目線で歌うことでアイドルソング的な魅力も併せ持った夏歌になっている。そんなこの楽曲の肝は、タイトルが示す通り、VR(仮想現実)でのバケーションなのだ。そう、これはVRゴーグルを付けると目の前に現れる架空の彼女が横で歌っているかの如き楽曲なのだ。いま日進月歩の進化を遂げていっているVRの技術、来年の夏には、この楽曲が描く夏を誰もが享受するのではないだろうか。だって我々にはVRがあるのだから。それまでは、この曲を聴いて現実逃避もいいではないでしょうか。ぜひVRでMVを!知らんけど。

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