Opal Tapesから作品リリースのLumisokea、birdFriend×Falusによる待望の大阪公演が実現!!

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Lumisokea
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goat,bonanzasのリーダー日野浩志郎が主宰するカセットレーベル「birdFriend」、そして大阪本町HOP KENでのトークイベント開催、DJとして活躍する行松陽介と共にShapednoiseの来日公演を企画するなど、大阪に熱い地下音楽の風を送り込むFalus。この2組が手を組み、海外アーティストの来日イベント〈BFF〉を立ち上げた。

記念すべき第1回目の来日アーティストは、ベルリン拠点の電子音楽デュオLumisokea。彼らは現在、世界で最もオルタナティヴな熱を放っていると断言できるレーベルの一つ「Opal Tapes」より、今年1月『Transmissions from Revarsavr』をリリースしたばかりだ。また、前作『Mnemosyne』はHelm主宰の「ALTER」からリリースされるなど、インダストリアル/ノイズ、実験音楽の世界を中心に熱視線を浴びる2人組。主催者の一人であり、YPYとしてイベントにも出演する日野浩志郎も以前から注目していたとのことだが、作品のコンセプトごとに使用する機材、楽器が変わり(最新作では1920年代に発明された騒音楽器を、モスクワの音楽博物館から借りてきたとのこと)、常に音楽的な挑戦を続ける彼らの姿勢は、日野の活動にも通じるところがあるように感じる。

Lumisokea『Transmissions from Revarsavr』
Lumisokea
Transmissions from Revarsavr
Opal Tapes, 2016年
BUY: Amazon CD&MP3, タワーレコード, iTunesで見る

テクノ、ハウス、エクスペリメンタルと普段からライヴごとに切り口を変化させるYPY。そしてLumisokea。2組の共演が互いにどう影響を与え合うのかというのも、今回大いに注目すべき点だろう。その他DJに「Raster-Noton」からも作品をリリースするAOKI takamasa、
グラフィックデザイナーとしても活躍するZodiakも出演する。

さらに、今回主催の日野浩志郎氏、Falusの古川正路氏からのコメントが到着。これを読んで気持ちを高めてもらった上で、とにかく未知の尖った音楽に出会いたい人は、4月14日の東心斎橋CONPASSに足を運んでほしい。なおBFFは5月2日に第2弾の開催が決定しており、Helm(!!)の来日が決まっているようなので、必見ですよ皆さま!!

主催者の日野浩志郎氏、Falusの古川正路氏からのコメント

出会いは2014年の「Opal Tapes」の『Apophenia』。音使いが所謂テクノ的ではなく、Modern Love勢やLucyにも通ずる現代的な鉄槌感もあり、トライバル系やミニマル系の快楽もあり構成も考えられていて、強者揃いの「Opal Tapes」の中でもこりゃ絶妙なバランスのやつがいるもんだと一気に好きになりました。Apophenia(無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用)というタイトルも何か最高です。それから貴公子Helmの「ALTER」からの『Mnemosyne』(2015)。今度は打って変わってリズムやビートから逸脱してどのトラックもBPM遅め設定で音の妙や重なり、隙間の面白さを感じさせる内容となっており、さらに彼らの懐の広さを感じました。
そして最新作『Transmissions from Revarsavr』。アルバムとしての厚みや幅が増し、静かに聴かせる部分と狂乱な部分のメリハリが効いていて、現段階での最高傑作ではないかと思います。4、5曲目あたりの畳み掛けるビートはロックのリフ好きにもクルものがあるかと。もちろん、これ以外の作品も練られて作られていて共感できますし、そんな感じで最高と思っていたLumisokeaを、日本で一番最高な事をしていると思っている日野君とも共感できて、この〈BFF〉が実現できる事を嬉しく思います。そしてそこまでクラブ系でもなかった自分が電子音楽の世界にもヤバいやつはいると傾倒していったきっかけのアーティストの一つなので、ロック系リスナーやヤバいものを探している人にも聴いてほしいです。一緒にずぶずぶ浸りましょう!待ってます!(Falus V8 古川正路)

ここ数年来てほしいと熱望していたLumisokeaがついに初来日!2~3年前にOpal Tapesのbandcampで彼らの音源を初めて聴いてからライブ動画を検索したり彼らのbandcampを聴いたり機材をチェックしたり…。生で彼らの音を体験できるのが本当に楽しみです。来る機会は少ないと思うので是非体験するべし!(日野浩志郎 a.k.a. YPY(birdFriend、goat、bonanzas))

〈BFF〉ライヴインフォメーション

  • 日時:2016年4月14日(木)
  • 場所:東心斎橋CONPASS
  • LIVE:Lumisokea(Opal Tapes / ALTER)、YPY(birdFriend / Nous)
    DJ:AOKI takamasa(Raster-Noton / Stroboscopic Artefacts)、Zodiak(MGMD)
  • 時間:OPEN 19:00 / START 19:30
  • チケット料金:前売り 2800円 / 当日 3000円 / with Falus Sticker 2500円 / with flyer 2500円(全てドリンク代別)
  • More Information:birdFriend / Lumisokea

〈BFF〉出演者プロフィール

YPY(birdFriend/Nous)
goat、bonanzasのコンポーザーであり、カセットレーベル主宰者・日野浩志郎のソロ名義。自身が主宰するカセットレーベル「birdFriend」からのリリースはもちろん、2015年にギリシャの「Nous」よりEP『Visions』をリリース。またOneohtrix Point Neverをはじめとして、海外アーティストとの共演も多数。2016年には新プロジェクトHino Koshiro plays prototype Virginal Variationsを立ち上げ大阪、東京公演ともにチケットをソールドアウトさせる。またEM recordsより世界流通1stアルバム『Zurhyrethm』のリリースも決定している。
YPY INFO
YPY a.k.a Koshiro Hino | SoundCloud

birdFriend主宰、日野浩志郎のソロ名義「YPY」
birdFriend主宰、日野浩志郎のソロ名義「YPY」

AOKI takamasa(A.M. / PLAY / op.disc / raster-noton)
1976年大阪府出身。現在は大阪在住。2016年1月20日にAOKI takamasa × Ichiro Yamaguchi名義で『REFLECTS』をNF Recordsよりリリースした。Born in Osaka, 1976. Presently living in Osaka. RHYTHM + PHOTOGRAPHY
AOKI takamasa

AOKI takamasa
AOKI takamasa

Zodiak (MGMD)
カルトテクノパーティーMagnetfield、海賊ラジオRadiobahn、インダストリアルバンドCARREとのコラボレーションを経て、現在数々のイベントで活躍中のグラフィックデザイナー・DJ。幾度かのベルリン滞在経験から海外のカルチャーにも精通。音楽シーンを踏まえたデザイナーとして注目されオファーは絶えない。過去にはERECT Magazineに勤務。現在Pulp Galleryのアートディレクションを担当し、また、欧州のArt Exhibitionのキュレーターとしても活動中。最近の主な仕事に小柳カヲル著『クラウトロック大全』、河村康輔著『MIX-UP -Kosuke KAWAMURA collage works-』、パオロ・パリーシ著『コルトレーン』のブックデザイン、音楽レーベル「Wood Frame」デザイン、Suezan StudioからのCDやLPジャケットデザイン、『パーティー51』や『Richard Kern Film Collection』の映画フライヤーも手がける。
2015年はMGMDよりMix Tape『Serious Killer』『Techno Allergy』を2本同時リリース。2016年はDepth of Decay Tapesから行松陽介とのスプリットでのリリースも予定されている。
Takashi Makabe | Graphic Design
You Fucking People Make Me Sick

Zodiak
Zodiak
Helm『Olympic Mess』
Helm
Olympic Mess
Pan, 2015年
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