【コラム】& recordsとROTH BART BARON

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TOMO NAKAYAMA: FOG ON THE LENS

TOMO NAKAYAMA
FOG ON THE LENS
& records, 2014年
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良質な海外インディー・ロックとそれに負けない国内ミュージシャンを紹介してきた& records。その招聘によりシアトル在住の日系アメリカ人SSWトモ・ナカヤマが来日する。彼の新作をミックスしたユウキ・マシューズ(ザ・シンズ)、そして彼らと共通する世界観を持った東京のミュージシャン2組、oono yuukiとROTH BART BARONが帯同。2014年11月に東名阪に加え、京都、松本を廻る。

そのROTH BART BARONと盟友、吉田ヨウヘイgroupの鶴舞K.Dハポンでの名古屋公演を観た。ヴォーカル、ギター三船雅也は「大人になったら簡単に叫んだりできないから今のうちに叫ばないと」と観客にコーラスを請う。そもそも彼は大人じゃないのか? いや、逆に大人だからこそ叫ぶのかもしれない。前回の名古屋公演で三船はジョイ・ディヴィジョンのTシャツを着てセッティングをしていたが、今回、吉田ヨウヘイgroupは、キーボードのreddamがリード・ヴォーカルをとる、ノー・ニューヨークな切れ味の新曲を披露した。様々な管弦楽器を駆使したチェンバー・ポップな要素が取沙汰されやすい2組だが、根っこはポスト・パンクなのだ。

ROTH BART BARON: ロットバルトバロンの氷河期

ROTH BART BARON
ロットバルトバロンの氷河期 The Ice Age
Felicity, 2014年
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またMCで吉田が「三船君はおしゃべりなので話しかけると喜びます」と語っていたのに対して、三船は「彼らと共演するといつも僕の悪い噂を流されます」と苦笑し、親交の証か、アンコールで吉田ヨウヘイgroupのカヴァー「ブールヴァード」を弾き語った。言葉より歌での返答を選ぶ。いい音楽をやる奴らは人間的にもやっぱり気持ちいい。またROTH BART BARONと何度も共演している荒木正比呂(tigerMos、レミ街)も会場に足を運び、ライヴの合間にメンバー達と歓談していた。

動画のMCでも聞けるし冒頭にも書いたように、ROTH BART BARONは& recordsのツアーで再び日本中を廻る。松本を除き地元サポート・アクト無し。ふさわしいバンドが都合つかなければ無理に頭数を増やさず、良質な演奏のみ聴かせようという趣旨だろう。三船が「自分に似ているおっさん」と愛情をこめて語るトモ・ナカヤマの演奏も楽しみだ。