【インタビュー】10年先へ。環境の変化を乗り越えて作ったアルバム | BED『via nowhere』

BEDのジューシー山本(Vocal, Guitar)と村山(Bass)
Interview
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BEDの長生(Drum)
BEDの長生(Drum)

10年後、ライヴのペースは落ちているかもしれないけど、こんな感じでやっていたら、めちゃかっこええなと思います。

──ありがとうございます。次に今後のことですが、5年先って想像しやすいと思うんですけど、10年先となると難しい。

山口:43歳とかですよね。

山本:だいぶおっさんですけど、10年後も音楽をやっていたいですよね。自分たちのまわりにはアラフォーの先輩もたくさんいて、今もかっこいい音楽をやっている人が多い。そういう風に自分たちもなっていけたらと思います。ギターもこれ以上は上手くならないと思いますが、自分たちなりに成長というか。もっといい曲は出来ると思うので、どんどん作っていきたいですね。

──音楽に対する情熱はどうでしょうか?

山本:あまり余計なことは考えなくなったというか。気持ちいいと思える音を出してライヴをするとか、いいと思える曲を作る。「それでええやん!」という開き直りではないですけど、はっきりした部分がありますね。それが10年後にもあるといいです。

村山:シンプルに楽しむ。音楽ってそういうもんだと思うんですよね。あとは3P3Bの曽根さんや魚頭さん、福本さんなど素晴らしい人たちに支えられているんですよね。感謝しながら続けたいですよね。

長生:そうですね、できれば続けていきたいですね。あとは結婚しているかどうかという……。

一同:(爆笑)

山口:はるちゃん、そこはあるよな。

山本:はるちゃん、結婚したいん?

長生:結婚はしたい。それができているかですね。

一同:(笑)

村山:結婚してバンドを辞める人も多いですからね。

長生:この前、bahAMabaの人とも話したんですけど、結婚して子供もいて仕事もしながらバンドを続けるのはすごいことだなと思いました。

山口:my exも子供いるしな。

──まわりにそういった環境の人たちが増えているんじゃないですか?

山口:既婚者や子供ができた人は増えましたね。

長生:……そこですね。

一同:(爆笑)

山本:将棋はどうなん?

山口:将棋こそ、死ぬまで出来るもんなあ。最強の趣味や。

──ドラム的な面ではどうですか?

長生:クリックを使い出してきてから楽しくなってきたので、ちょっとでも上手くなって、いい演奏をできればなと思っています。

──ありがとうございます。最後に10年先の目標を教えて下さい。

山口:この先、いろいろあると思うんですけど、その時々でうまく続けていきたいですね。あと、この3〜4年って、ライヴのクオリティーは一定を保っていたように思うんですけど、この前ね、前のレコ発時の映像を見たんですよ。合わせて、一番最新のも見たんですけど、かなり良くなってきているんですよ。作品を出して、ライヴを重ねていくことによって、確信が持てるようになったんです。10年後、ライヴのペースは落ちているかもしれないけど、こんな感じでやっていたら、めちゃかっこええなと思います。しかも新しい曲とかも作っていく。さっきジューシー(山本)も言いましたが、まわりにはそういった人たちがいます。僕らとはやり方が違うけど、Convex Levelやmooolsなどね。同世代だったらLOSTAGEやOGRE YOU ASSHOLEは広いフィールドに飛び出ていって、やり続けている。それと「次にこうしたいな」というものあるので、まだまだいけるなと思っていますね。もともと好きだったりあこがれてきた人らって、今42〜45歳くらいの方が多いです。eastern youthの吉野さんだったり、bloodthirsty butchersの吉村さんだったり……。やっぱりそういう人たちって、ずっとかっこよかったし、これからもかっこいいんだと思います。自分もそうなりたいですね。

BED『via nowhere』
BED
via nowhere
3P3B, 2016年
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