【インタビュー】紀州ロックインパクト代表・山野丙午(和歌山GATEオーナー)

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今年のヘッドライナーはリリーギャング!

実はね、今年のヘッドライナーはリリーギャングなんです。経験も結果もまだ残してないし、ちょっと早いかなとも思うけど、挑戦させたいという想いがあって。彼らにとって今年のKRIは勝負ですね。今年28歳で、先ほど話した30歳というバンドの寿命まであと2年なんですよね……。報われて欲しいと思います。

──正直、びっくりしました。彼らに伝えたとき、どんな反応でしたか?

「僕はトリやと思ってるんやけど、お前らはどうや?」みたいな相談をしました。そしたら「僕らはその気持ちに答えたいです」と。それから和歌山の3バンドを集めて発表して、話し合いして。みんなトリを飾ってみたいという思いはあるけど、「今年はリリーギャングでいい」って満場一致で決まって。ただ、興業的な問題も含めて、本当に正解かどうかは分からないんですけれどね……。でも夢とか希望が詰まったフェスにしたいですから。ライヴハウスをやってる人間からすれば、「やることに意義がある」とか、「町おこしになるかどうか」とか、そういう理由は全然なくて、やっぱり地元で頑張っているアーティストが報われなければいけないと思ってやっています。

──KRIは勝負と挑戦のフェスですね。新章スタートともいえる今年のKRI、見逃せません! トリのリリーギャングに期待しています! さて、人口減少など、暗いニュースも多い和歌山ですが、和歌山の音楽シーンはここからどう変わっていくでしょうか?

人口の問題はやっぱり音楽にも関係してきますよね。若い人が少なくなると音楽に興味を示す絶対人数も少なくなるわけで。でも、「仕方ない」で済ましてしまうわけにもいかない……。難しいですよね。だんだん若い人の興味が音楽から離れていってて。でもね、10年くらいの長いスパンで見ています。何十年、何百年と続くフェスになるように。このフェスがあって将来的に和歌山の音楽が、全国でも盛り上がっている音楽のひとつに数えられるようになっていればいいなと思います。

インタビュー後記

山野氏の熱い想いを聞いて、不覚にも泣きそうになってしまった。KRIは和歌山の音楽シーンの発展のために生まれた。THE NEATBEATSがトリを飾っていたが、今年は地元で活動するリリーギャングが初めてトリを務める、いわば改革の年でもある。この先もKRIは和歌山の音楽が本気で挑戦できる場として存在していくだろう。

平安時代から、先人たちは熊野古道の気の遠くなるような山道を一歩ずつ踏みしめて歩いた。現代、まだまだ未開の地ともいえる和歌山の音楽シーン。様々な問題が絡みつく中、発展のためには茨の道を進むしかないのだ。音楽に魅せられた熱い男たちの挑戦を見届けに、今年は片男波の会場に足を運ぼうと思う。そしていつの日か和歌山県に音楽ファンが何万人も集うところを見てみたい。KRIがその歩みを止めない限り、可能性はゼロではない。

最後に山野氏は「自問自答は常にしている。でも後悔はしてない。」と言い切った。彼の鋭い目はじっと和歌山の音楽の未来を見据えている。

イベントインフォメーション

紀州ロックインパクト 2014 – 和歌山最大級 野外音楽祭
開催日:2014年10 月5日(日)
開催場所:和歌浦片男波海水浴場(JR和歌山駅・南海和歌山氏駅からはバスが出ています。開場最寄り「不老橋停留所」まで大人料金380円)
開場・開演:9:30/10:00-19:30(終演予定)
チケット:前売:3300円、当日:3800円(入場時に別途1ドリンク代が必要となります)
出演:BEAST、クリトリック・リス、DRAW INTO DISORDER、F.I.B、ガルウイングス、GARLIC BOYS、GASOLINE、リリーギャング、MOROHA、RAZORS EDGE、SEX addict、騒音寺、soratobiwo、SPREAD、SUNSET BUS、THE STARBEMS、アロハサカイアンズ、bacho、B玉、COMEBACK MY DAUGHTERS、FIVE NO RISK、HEAD SPEAKER、弾き語り さとる、イヌガヨ、まねはね、セックスマシーン、THE COFFEE&CIGARETTES、the サード、地獄の季節、FIVE-O grind、ガガガSP、ピエール中野(凛として時雨)、THE SKIPPERS、HAKAIHAYABUSA、THE NEATBEATS、RED CROWNS、覚醒モノクローム、the LaQ、Slater、ザ・サイレンズ、kiki、ホワイトロリータ、プラチナスター、Lost veil、sayonara17、Droog

Author Profile

稲垣 有希
常春の和歌山県出身。ハイレベルな大阪人のツッコミに揉まれながら日々奮闘中の90年生まれ。音楽を聴かない友人をお誘いすべく、マイペースに書き始めました。みんなでRISING SUN ROCK FESTIVALへ行って、ロックを聴きながらスープカレーを食べるのが現在の目標です。
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