【インタビュー】LINE wanna be Anchors

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LINE wanna be Anchorsの阿部将也(Vo, G)

LINE wanna be Anchorsの阿部将也(Vo, G)

4つ打ちとかあんまりしないバンドが大人の見えていないところで売れないと未来はないかなと思う。

──その暗い曲を作っていたときの心境はどこから生まれたのですか?

暗い曲書くときって、基本的に気分が明るいときに書く。新しいメンバーも決まって、バンドの状況もいい感じで、暗い曲が書けたから無理して明るい曲をつくる必要はないかなと思って。歌詞も自分自身のことを書いていて。

──私も考えてしまうのですけど、うまくいっているときほど不安になるというか、そんな気持ちだったのですか?

それもある。メンバーの前やったら絶対弱音とか吐かないけど、家で一人になったら何で俺らもっと売れへんのかなって思うし、そういうことを唄った。

──少し話は変わって、新メンバー加入についてお伺いしたいのですが、いつ決まったのですか?

まず、ドラムは龍田一馬で、いきなり彼から「バンドが解散する」ってメールがきて……。その人のドラムがすごく好きで!

──もともと知り合いだったのですか?

うん、知り合い! 飲みに誘って、その日にバンドメンバーに誘ったら、「ちょっと考えるわ」って言って、本当にちょっとだけ考えて「やるわ」って言ってくれた(笑)。ベースは大久保寛で7月くらいに決まっていた。そのベースが所属していたバンドも解散することになって、そのベースももともと好きやって、「うちでやりましょうよ!」って誘ったら「やります」って。関西のインディーズシーンを知っていたら、「おぉ!!」ってなるメンバーなんよ!! 本当にいい引き抜き方をしてしまったなと(笑)。

──先ほど新しい曲を作っているとおっしゃっていましたが、それも4人で作られているのですか?

うん、そうやな。結構いいな、やっぱり! もともと友達やったから、それがいい。いきなり知らん人とじゃなくて。

──4人とも聴く音楽って違うのですか?

かなり違う、全員が違うと思う。でも、新しいベースと俺はちょっと似ているかな。

──音楽性が違うことで揉めたりとかはないのですか?

ないかなぁ。それは言う人がおらんバンドがそうなると思うけど、俺らは言う。俺が曲を作っているから、イメージは頭の中にあって、メンバーに「もっとこうして」って伝える。それでも「こっちのほうが絶対いい」ってそいつが言ったら、みんなで話し合って決める。だから、揉めたりしないかな。

──メンバー同士いい関係性なのですね! よくライヴを主催されていますけど、京都の音楽シーンについて思うことって何かありますか?

そうやな、京都のシーンというか日本かな、どっちかというと。いま流行っている音楽って4つ打ちのダンスナンバー、踊れるっていう。それもいいと思うけど、せっかく日本語で歌っているのだから、日本語ってやっぱりすごいと思う。例えばKANA-BOONの「ないものねだり」で「ゆらゆら」って歌詞があるけど、たぶん英語じゃ表現できない。奥ゆかしい言語でせっかく育ったのだから、メロディーと歌詞が融合する音楽を一緒に演奏できるバンドを企画するときは呼んでいるかな。例えば東京やったらジョゼ。ほかには……今度一緒にやるナードマグネットっていうバンドなんやけど、日本語でずっと青春チックなこと歌う。それがすごく良くて!

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──京都の音楽シーンというより、今の日本の音楽シーンについて思うことがあるのですね。

京都でやる意味は別にないけど、俺らが京都にいるから京都でやるってだけで、どこでもやっていい感じで。京都のシーンを盛り上げるというよりは、日本。メロディ重視の音楽を聴かない人たちを振り向かせたいっていうのはある。4つ打ちとかあんまりしないバンドが大人の見えていないところで売れないと未来はないかなと思う。

──確かに、いま4つ打ちが流行っていると言われていて、ライヴで聴いていたら4つ打ちってノリやすいし、楽しいと思います。でも、音楽聴く時間ってライヴ行くより家とかで聴く時間のほうが圧倒的に多いじゃないですか。ライヴって非日常やと感じるし、そこで発散したり、得られたりするものも多いと思いますが、生活に寄り添う音楽っていうのは阿部さんたちが作る音楽なのではないかなと感じました。

生活と音楽が密着しているっていうのは、素晴らしいことやと思う。バンドとしてそうなれたら一番嬉しい。

Author Profile

奥田 みお

1993年京都生まれの大学3回生


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