【インタビュー】ЯeaL

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あんなストレートに響くギターの音なんかあるんやって心からすごい思ったので。

──今の時代、いろんな音楽があふれていますが、ЯeaLの楽曲は聴いてみて、今のそんな時代に“ロック”というものを再認識させるような印象を受けます。あえてこの時代に真正面からロックで勝負する理由は何ですか?

Ryoko : 単純に好きやからっていうのとストレートが一番かなっていうか。いろんな音楽が別にうねってるわけでも曲がってるわけでもなくて、ただ単に私の中での初めて聴いたときの衝撃はストレートなロックな音やったっていうか。

──それはどんなアーティストですか?

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Ryoko : BLUE ENCOUNTです。KIDSが元々好きで、あれもすごいJ-POPロックな感じやったんですけど、そこからバンドを知るようになって、初めて行ったBLUE ENCOUNTのライヴですごい衝撃を受けまして。まだまだそのときは人気はなかったんですけど、あんなストレートに響くギターの音なんかあるんやって心からすごい思ったので。なんか今はすごいエモーショナルですけど、昔ほんとにロックでストレートな感じで私はこれがしたいって思いましたね。わかりやすいからこそ個性が出しやすいっていうか、単純だからこそそれに色が出てくるっていうか、回りくどいことをすることもすごい個性やとは思うんですけど、ただシンプルなところにどれだけ自分の色が出せるかっていうのも、すごいストレートな良いとこやと思いますね。聴きやすいっていうのもあると思いますけど。

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心を表すと5%ぐらい悔しいなって思いますね。けど、残りの95%ぐらいは“待ってろよ”って思います。

──確かKIDSさんとかって同じ学校出身ですよね?

Ryoko : そうですね、一応先輩にあたる人たちですね。

Yurika : もう、大好きですよ。

──そういう人たちがメジャーデビューしていくのを見てどう思いますか?

Ryoko : 心を表すと5%ぐらい悔しいなって思いますね。けど、残りの95%ぐらいは“待ってろよ”って思います。“すぐ行くから!”くらいの気持ちでいます。

Aika : 何様や(笑)。

Ryoko : 追いつくためには今何をすればいいのかとかを、メンバーで全部逆算してやってたりとかもするので。8歳も上なので、比べるっていうよりはすぐ追いつくからっていう気持ちが強いですね。

メンバーに聴かせたときにメンバーがハッてなる曲が多分良い曲やと思うんです。

──ЯeaLの最大の魅力は楽曲のクオリティーの高さにあると思います。情景描写豊かな歌詞とそれに乗せられるどキャッチーなメロディーが10代を中心に幅広く多くのリスナーに支持されているのではないかという印象を受けますが、曲作りにおいて何か念頭に置いていることはありますか?

Ryoko : 私が全ての曲を一応作ってるんですけど、曲を作るときに心がけているのが聴いてハッとするかどうかなんですよ。

──ハッとするとは?

Ryoko : メンバーに聴かせたときにメンバーがハッてなる曲が多分良い曲やと思うんです。メロディーがなんかドがあってミがあってとかそういうのじゃなくて、私は感覚が一番なのかなって思うし、例えばお風呂に入って上がったときに出てくる1曲やったりとかみんなで騒いで出てくる1曲が後々「あ、これいいかも」って思うような曲になったりとか。まあ言ってしまえば「花火散るこの川で、」とかも割とみんなが好きって言ってくれてるんですけど、あれもスタジオで1回弾いて作った曲やったりとかもするし。聴いた瞬間のハッみたいな、そういうのが一番なのかなっていうのは全曲に心がけてますね。それと私自体がすごいエモーショナルなバンドが割と好きなので、オケをすごく激しくカッコよく、なおかつメロディーはわかりやすく単純に、っていうのが私の中でのЯeaLのモチーフっていうか一番真ん中に置くべきものみたいなのはありますね。

──1回全部作ってからメンバーに聴かせるんですか?

Ryoko : 書けるときはほんまに一日に30曲とかも出来るときもあるんですよ。書き貯めといて、後から聴いて、「あ、これや」って来る瞬間があって。コードとかも作り替えて、メンバーに弾き語りで聴かせて、その中から良いと思ったのをやったり。私がゴリ押しでこれだけは絶対にやるっていうのもあったり。逆にメンバーが良いって思っても、私が良いって思わなかったらやめちゃったりっていうことも多々ありますね。バンドでせっかくやったのにダメみたいなこともあるし。

Yurika : あれはショックよ。

Ryoko : 私がダメって言ったらダメやし、逆にみんな、うーんって感じでもこれはいけるって言ったら絶対やったりとかするので。基本的には月にまとめて聴かすよな?

Yurika : そやね、1回のスタジオでなんか5、6曲聴かされるから、もうこんがらがるっていう(笑)。

Ryoko : 書けるときはほんとにいっぱい書けるので、もうバーッて出してみたいな。その中からあれとあれ良かったよね、みたいになって作っていく感じですかね。

──曲がよく出来るときと出来ないときの違いは何ですか?

Ryoko : うーん、心と自分のバランスですかね。やっぱりほんとに書けないときは何をしても書けないんですよ。書けなくてどんどん落ちていくっていうか。曲を書くことが生きがいじゃないけど、書くことで保ってるっていうか。書けなくなった瞬間にどんどんこう下になっていって、また1つ書けたらポッて戻るみたいな感じを繰り返してるので、なんか日常ですね、人生?

Yurika : うわ、カッコいいこと言ったで!(笑)

Ryoko : でもそんな感じちゃう? ほんま見てて思わへん?

Yurika : 思う。思うよ!

──日常というとどんな日常ですか?

Ryoko : 喋る感じと一緒というか。なんか良い曲を書こう書こうって思ってるっていうわけじゃなくて。ずっと考えてたら来るんですよ「あ、これや」みたいな。ひどいときはお風呂から上がって、そのままびちょびちょのままでギター弾いたりして(笑)。

Fumiha : 裸で書きましたからね。

Ryoko : あれ「Jumping more」やで!

Fumiha : え!? そうなん!?

Ryoko : わははははは(笑)。

Yurika : あの曲そうなん!? 怖い(笑)。

Ryoko : イエッサー!(笑)

Fumiha : 裸で走っていきなりギター持って、怖っ。

Yurika : 怖い怖い(笑)。

Ryoko : いや、でも「Jumping more」やで!?

Aika : 通報レベルやん。

Ryoko : 良い曲出来たやん!?(笑) でもほんまにそれぐらいのレベルで日常に溶け込んでるっていうか、逆に言うと私からほんまに歌書いたりとかがなくなったら、もうね……。なので、書けないときは多分何かが足りてないんですよ。何かを見つけたらまたそれについて書けたりとか。

Author Profile

山本 悟士音楽ライター

1993年生まれ、滋賀県在住。薬学生。大学では細胞生物学について研究。演劇団体に所属し、表現の場を拡大。取材・執筆依頼はihsotas0505@gmail.comまで。


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