【インタビュー】ЯeaL

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アイドルって夢を与えるものやと思うんですよ。で、バンドって現実を教えるものやと思うんですよ。

──ガールズバンドである強みって何かありますか?

Ryoko : 男にはないあれですかね。男の人がカッコいいことしてるのって正直普通やと思うんです!

Yurika : うんうん、わかる。

Ryoko : 棒立ちで「うぇーい!」ってやっとってもカッコいいじゃないですか。女の子がJ-POPみたいなことをすごい頭を振って、泣き叫びながらやってるのってすごい斬新やと思うんですよ。女の子のバンドってすごい可愛いイメージがあるじゃないですか。私たちはその左カーブみたいな感じ、ストレートな直球じゃなくてフォークとか変化球?

Yurika : 女バンドやけど男バンドには負けないぜみたいな。

Ryoko : そうそう。だからなんかこんなフリフリなスカートで出てきて「ワー」とかやってるくせに始まったらガンガン頭振ってみたいな。それが私にとっては強みなのかなって思います。

──昨今、ガールズバンドってルックスとかで、アイドル的なこととか言われたりしますがそれについてどう思いますか?

Ryoko : 正直ディスってるわけじゃないんですけど、ЯeaLってアイドルみたいな感じのルックスじゃないです(笑)。今までずっと話してたんですけど、うちらはキャーキャーされる感じではないので(笑)、「カワイイ」とか言われたら「え?」みたいな。

Yurika : 今日も言ってくれたけど「え? ほんまに言ってるん!? ありがとう!」ぐらいの(笑)。嬉しいけどもみたいな(笑)。

──何がアイドルとバンドを分断すると思いますか?

Yurika : なんやろ媚かな。めっちゃ個人的にですけど(笑)。

Ryoko : アイドルって夢を与えるものやと思うんですよ。で、バンドって現実を教えるものやと思うんですよ。なんかアイドルってヘラヘラ笑っとったらなんか、こんなこと言ったら失礼やけど、キャッキャッみたいな感じじゃないですか。それってすごい見て「あ、カワイイ」って「ああなりたい」って思うけど。

Yurika : 二次元の癒しみたいなね。

Ryoko : そうそう。アイドルも陰で努力してるし、嫌なこととかもあると思うんですけど、多分それって一切出さないし一切言わない、夢を与えるものやと思うんですね。でもバンドって、もがき苦しんで汗水垂らしてライヴしてっていう、ありのままのストレートなものを見せることが現実やし、夢を与えれるのかなっていうか。私たちがこうだからみんなもそうしたら大丈夫っていうか。アイドルは憧れであって、バンドは憧れでもあるけど身近に感じられる存在っていうか。ほんとに飾ったバンドじゃなくて、「こんだけ頑張ったで」とか「こんだけ不安やし、こんなライヴしてても、こんだけ悩むことはあるんだよ、だからみんなも大丈夫だよ」っていうのがバンドやと思いますね。なんか身近に感じられる人間味っていうか。

初めて「ああ、これはダメだ」って思った瞬間で。

──最近大阪とかでも実力あるガールズバンドが出てきたりしてますよね。全国にもいろいろ出てきて、ある意味ではシーンみたいなものが形成されつつありますが、そのことについて何か思ったりすることはありますか?

Fumiha : Rick Rack!

Yurika : Rick Rackね!

Ryoko : 嬉しいですよね。

Yurika : Rick Rack、AshAMBERには、こないだスリーマンやったんですけど負けたくないし一緒に立ってたいし。初めての気持ちでした。

Ryoko : ほんまに負けたくない。

Yurika : ガールズバンドで同い年ぐらいの人らがあんまりおらんくって。ガールズバンドっていっても年上の人らやったり、なんやろSCANDALのコピーバンドみたいなんやったりとかが多くて。Rick RackとAshAMBERという、同世代でしかも実力派っていうバンドとスリーマンして。

Ryoko : あれを見せられるとな。正直、すっごい悔しかったですよね。

──それは負けたみたいなことですか?

Ryoko : 負けたって言いたくはないんですけど、初めて「ああ、これはダメだ」って思った瞬間で。その日のライヴは私的に納得がいかなかったんですよ。くじで順番を決めたんですけど私たち一番手やって。納得いかないまま後の2バンドを観てて、もうすっごい悔しくて。

Yurika : 最初でやりきってたら、違った景色が見えたんかもしれんけど。

Ryoko : すごい嬉しいなとも思うんですよ、同世代のガールズバンドがいなかったのはすごい寂しかったし。ただ、出てきたからにはみんなに「大阪で一番はЯeaLや」って言わしたいし。甲乙じゃないけど、私たちが先頭を走っていたいし。

Yurika : Rick Rack、AshAMBERにはね、大好きやけど負けてられないですよね。

Ryoko : 負けたくないね。

Yurika : 大好きやからこそね、一緒に行きたいし負けたくないし。人間的にも好き、音楽的にも好き。

──逆に参考になったりすることはありますか?

Yurika : ありまくりですね。

──例えば?

Yurika : ギター勢がね、上手すぎるんですよ。

──Rick RackのSERINAさんとか特に上手いですよね。

Yurika : せりたんも上手いしERIさんも上手いし。今までどんなにカッコいい男バンドさんがおっても「カッコよかったです! あれどうやって弾いてるんですか?」とか言っても「ああそんなん大したことしてないよ」ってあんまり教えてくれへんかったりとか。やっぱ女子やし高校生やしって、ちょっとなめられるときも多かったし。正直悔しかったんです。今回こうやってSERINAとかERIさんとかみたいに対等に喋れるような人でYurikaが「これどうやって弾いてるんですか?」とか言ったら「こうやってやってるよ!」って教えてくれるんです。自分らがそれぞれ3人が持ってる知識を共有し合ってみんなが上達していけてるみたいな感覚があって。最近仲良くさせてもらってるんです。もうね、良いです。好きですよ。

Author Profile

山本 悟士音楽ライター
1993年生まれ、滋賀県在住。薬学生。大学では細胞生物学について研究。演劇団体に所属し、表現の場を拡大。取材・執筆依頼はihsotas0505@gmail.comまで。
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