andymori: ワンマンライヴ「ひこうき雲と夏の音」: at 大阪城野外音楽堂
- By: 髙橋 夏澄
- カテゴリー: Live Review
- Tags: andymori


ANDYSHANTY(ライブアルバム)
SPACE SHOWER MUSIC, 2013年
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遂に、遂に来てしまったandymori最後の大阪ワンマン。解散が発表されたものの、小山田壮平(Vo,G)の負傷のため、ツアーや武道館が公演中止となり早一年。長かったけど、あっという間だった気もする。この1年、ずっと待ちわびたアンディのライヴだったが、いざ当日の朝になると、時間が止まって欲しいと思った。
満員の大阪城野外音楽堂。セミの鳴く、まだまだ暑い夕方5時。SEが流れ、メンバーが登場。完全復活を表現するかのように、小山田は拳を天高く上げ、飛び跳ねながらステージへ出てきた。そうだ、この元気そうな姿が見たかった。この3人をずっと見たかった。
復活ライブ1曲目はまさかの「1984」。普段なら中盤以降に演奏する曲が最初に来るとは意外だった。サビの”ファンファーレと熱狂 赤い太陽 5時のサイレン 6時の一番星”では合唱が起こった。……あ、もしかして「5時のサイレン」にかけて、開演5時のライヴの1曲目に持ってきたのか?!

光
SPACE SHOWER MUSIC, 2012年
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前半は割とテンポの早い「ベンガルトラとウイスキー」「ユートピア」「Peace」などが続く。アルバム未収録で、インディーズ時代のデモに収録されている「sunny side diary」も演奏された。「ハッピーエンド」や「ゴールデンハンマー」「空は藍色」などでしっとり聞かせた後に「クラブナイト」。個人的にこの一年で一番聞きたかった曲だ。何度、「もう1回クラブナイトで踊りたいー」と言ったことか。正直、トランペットのイントロからちゃんと聞きたかったが、それでも曲が始まったときは、自然と涙がこぼれた。
アンコールで「andymoriからみんなへ」と言って、アカペラで演奏されたのは「愛してやまない音楽を」。本当に解散するのかというくらい、3人ともリラックスしていたし、音楽を奏でることを楽しんでいた。そして、ライヴの最後を飾ったのは「すごい速さ」。

ファンファーレと熱狂
Youth Records, 2010年
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セットリストを見返すと、意外な部分が多かった。「1984」から始まり、「すごい速さ」で終わる。個人的に、このセットリストは意外だけどアンディらしいと思った。普通、ラストライブといえば感動的だったり、しんみりして終わるイメージがある。たしかにこのライヴでも感動的な場面はあったが、あっさり終わってしまった。そんな所がアンディらしいと思った。本編の最後に演奏された、「夢見るバンドワゴン」からの新曲。この並び、解散はしてしまうけど、希望に満ち溢れてる、そんな風に思えた。
解散目前に迫った最後のワンマンライヴということで、どんなライヴになるんだろうと思っていたが、MCで、自分たちがもう30になる話や、昔住んでいた家に出ていたネズミの話といった、些細なことを話すなど、今までのライブと同じようにアットホームで温かかった。そして今回は会場の外で音漏れを聞いていた人がたくさんいたが、ライブ中、曲の間に外から聞こえてくる、「andymori最高ー!! ありがとうー!!」の声。アンコールが終わっても帰ろうとせず、拍手し続けるお客さん。愛されてるなー、みんなアンディが大好きなんだなーと思った。

andymori
Youth Records, 2009年
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私のラストandymoriは8月7日の〈Talking Rock! FES〉。最後のステージとなる、〈SWEET LOVE SHOWER〉に行けないのはとても悔しい。ラストライヴは観れないけれど、最後の最後までandymoriを見届けたいと思う。で、この場を借りて言っておきたい。アンディ、今まで、たくさんの感動や楽しさをありがとう!! 愛してやまないandymoriを。