Brainfeeder 4: at 新木場ageha: Seiho, フライング・ロータス

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Seiho: ABSTRAKTSEX

2014年5月23日
Brainfeeder 4
at 新木場ageha
Seiho, フライング・ロータス
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ブレインフィーダーのライヴシリーズも今回で4回目。場所を新木場agehaに移し、レーベルの総帥フライング・ロータスをはじめサンダーキャットなど史上最大のスケールで開催された。特にフライング・ロータスのパフォーマンスは、桁違いであった。錯視の効果を用いて3Dの映像を作り出し宇宙のビッグバンを思わせるステージは圧巻の一言に尽きる。そんなパーティーの最後を飾ったのが関西拠点のレーベルDay Tripperの主宰Seihoだ。

彼は当シリーズの第3回、大阪公演に出演しており2度目の登場となった。前回と同じく今回も彼の出番は明け方の最後だった。この日の始まりは場の雰囲気を自分色に染め上げていくようにシンセが乱れ飛ぶ「evening」。ここまでの流れを断絶させ彼の小宇宙へと迷い込む錯覚に陥った。そして「3D Printer」からは一気に加速していく。ベースがうねりを上げながら迫ってくるその音の洪水に呑まれ、血液がふつふつと沸き立つ感覚を覚えた。耳がもげるほどの音圧にカラダごと跳ね上げられ、独りでに踊りだしてしまう。

「Double Bed」、「Hell’s Angels」、「Night Of Liar」とストップモーションを交えつつも感情を掻き乱す旋律が特徴的な3曲の並びは、息苦しいほどであった。そしてアンセム「I Feel Rave」。高揚感に継ぐ高揚感、その直情的なサウンドにパーティーの最後を惜しむからのように会場が沸いた。ラストは彼の新たな代表曲「Koi」だ。東洋的旋律が織り成すその妖しい耽美なサウンドは、美しくも儚い一夜の締めに相応しい。踊り明かしたパーティーの疲れを癒すかのようであった。外に出るとすっかり陽は登っていた。ひんやりとした清潔感のある空気に身体の穴という穴が開いたその感覚はまさに白昼夢であった。

近年、来日公演のサポートアクトを務めている彼だが、主役を食ってしまうことも珍しくない。日本のクラブシーンを変えると言われ続けてきた男が、さらに大きな規模のライヴハウスで大暴れする姿を見て、それは最早通過点に過ぎないのではないかとさえ思えてきた。