ROCK A Go Go企画: at 今池得三: 私の思い出, HONEY MAKER, 恋をしようよジェニーズ

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私の思い出: アドベンチャー!危機一髪!

2014年6月25日
ROCK A Go Go企画
at 今池得三
私の思い出, HONEY MAKER, 恋をしようよジェニーズ
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関西NO WAVEシーンを切り開いたバンドSSのギタリストしのやんが主催するイベント『ROCK A Go Go企画』を観に行った。ラモーンズより速い高速パンクを1978年の京都で実践していた彼が今呼び集めるバンドの共通項は、ロカビリー、モッズ、ポスト・パンクといったジャンルよりも、むしろロックンロールの原初的な輝きと、隠し切れず滲み出るユーモアだった。

会場の『今池得三』は地下鉄10番出口から徒歩5分。併設店のような通な品揃えのレコード店『ワイルドハニー』もそばにある青い横長のビル、居心地のいい飲み屋でおまけに音響も最高だ。テーブルに座って名物の豆腐と梅じゃこのスパゲティを注文すると、ザ・カーナビーツの曲名を名乗る東京の4人組、恋をしようよジェニーズの演奏が始まった。和製ソフト・ロックな「夜明けのペイズリーラブ」からラテン・パッション全開の「恋してフラメンコムーチョ」への流れは郷ひろみも真っ青だ。続いてはレコ発のHONEY MAKER。彼らはくるりの岸田繁も憧れた騒音寺のメンバーの別バンド。夏野菜の冷たい煮浸しを食べながら、クールに刻まれるようでソリッドに熱いギターを聴く。今池ビールのレトロな甘酸っぱさと相まって60年代のライヴ・バーへトリップする。

そして最後は私の思い出。「川口浩探検隊か!」と突っ込みたくなる、密林を流れる川をカヌーで移動するイメージでサックス、ギター、ベース、ドラムの4人のメンバー、続いてボーイスカウトの衣装でヴォーカル登山正文も登場。「得三をパワー・スポットに変えるぜ!」と叫び、アシッドなミックスチャー・ロックを展開する。フラワー・トラベリン・バンドもかくや。今パンクをやるってことは先人や周囲の人々に対する敬意を忘れないことなのだろう。ポリス、ガンズ、ディープ・パープルとロックの歴史を総ざらいするようなフレーズを連発した後に、登山は観客に対する感謝を連呼してその夜の饗宴を締めた。

京都浄土宗誓願寺での私の思い出の面々

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