【ライヴレビュー】葉山久瑠実復帰記念企画『しあわせ売り場はどこですか?』at 梅田シャングリラ

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【ライヴレポート】葉山久瑠実復帰記念企画『しあわせ売り場はどこですか?』at 梅田シャングリラ

【ライヴレポート】葉山久瑠実復帰記念企画『しあわせ売り場はどこですか?』at 梅田シャングリラ

長らくお待たせ致しました。
会場でお会いしましょう。

彼女がTwitterでツイートしてからこの日をどれだけ待っていたか。ゴールデンウィーク明けた5月10日の火曜日。大粒の雨が降る中、私は梅田シャングリラへと足を運んだ。彼女の、そう葉山久瑠実のライヴを観るために。

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現在関西音楽帖【第1回】~PICK UP NEW DISC REVIEW~

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齢25・フロム大阪。今は“東京の天満”こと阿波踊りとブルースによるカオスなポリリズムが純情的に商店街を席巻する街、高円寺に居を構えるわたくし、品川から地元・新大阪に向かう新幹線の中から口上申し上げております。

関西の音楽を中心に取り上げております音楽メディアki-ft(キフト)は音楽評論家・岡村詩野が講師を務める「音楽ライター講座in京都」の受講者で運営を行っており、間もなく開設2年。“関西音楽へのフォーカス”というコンセプトは2014年3月にBCCKSの電子書籍で発行された前身媒体、『現代関西音楽帖』から引き継いだものでございます。その辺りの詳しい歩みについてはAboutページに説明を任せるとしますが、『現代関西音楽帖』発刊から2年以上経った今、関西のローカルシーンはなお変容と拡大を続けております。

当時新星の芽吹きとして取り上げたtofubeats、Homecomings、夜の本気ダンスらは全国的な人気を獲得し、NOKIES! として取り上げたクメユウスケはSpecial Favorite Musicとしてインディシーンにポップ旋風を吹かせ、THE FULL TEENZやAnd Summer Clubら「生き埋めレコーズ」の面々を始めとして2年前には取り上げていなかったニューカマーたちも続々と台頭しております。

余談にはなりますが、本著の編集長を担当した私も当時は同志社大学の学生でありましたが、今は冒頭の通りのサラリーマンとして東京都(HIGASHI KYOTO)在住の遠隔関西ウォッチング生活となり、2年の時の流れを日々感じております。しかし日本の中枢機能が全て備わった街に住んでいても、年々“関西を拠点とする~”の触れ込みに出会う機会は増すばかり、ましてや関西だけではなく札幌、名古屋、福岡etc……とローカルシーンからの新たな才能の登場はいわんや、ローカルという軸でカテゴライズ(シーン化)するという音楽の聴き方の加速度的な発展をひしひしと感じているのです。

そんなますますの盛り上がりを見せ、リリースタイトルも爆発的に増えております関西シーン。現状のki-ftの体制ではなかなかその全てをフォローしきれないことから、久々の連載企画を立ち上げます。よりフットワーク軽く、より定期的、よりリアルタイムに音源作品をレビューしようという、延長線かつスピンオフとなる企画でございます。タイトルは前作を引き継ぎまして「“現在”関西音楽帖」。タイトルは落語家立川談志の名著「現代落語論」の出版50年である昨年、引き継ぐ形で新たな価値観を展開した立川吉笑さん「現在落語論」に対するリスペクト&インスパイアでございます。

2年前も講座受講生である我々の拙い文章、知識不足等々により様々な叱咤激励をいただきましたが、当時も今も“それでも、書くんだよ!!”というマインドは変わっておりません。本稿では関西の音楽の「現在」を紹介してまいりますので興味を持ってもらえるようでしたらこれほど幸いなことはございません。それではさっそく参りましょう。第1回は7枚のご紹介です!(前口上:峯 大貴

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【6月〜8月期の音楽ライター講座in京都】スピッツとくるりの考現学

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2016年6月〜8月はスピッツとくるりの考現学

2016年6月〜8月はスピッツとくるりの考現学

【6月〜8月期の音楽ライター講座in京都】スピッツとくるりの考現学

幅広い世代に聞かれているスピッツ。言わば普遍的なポップソングが魅力で、メンバーも固定されている、邦楽を代表するバンドです。そのスピッツがリリースした「みなと」。ミュージックステーション出演時には澤部渡(スカート)がサポートし、話題になったことも記憶に新しいです。講座ではスピッツの20年史を振り返りつつ、変わることのない良質な曲の数々を聞きます。

また7月3日の講座では、スピッツディレクターとしてご活躍されている竹内修さんをスペシャル・ゲストにお招きし、バンド結成時から現在までの軌跡をお伺いします。大変貴重な機会となるため、ぜひとも竹内修さんのブログ「wilsonic journal」を読んでから、ご来場下さい。

7月3日はスピッツディレクターの竹内修さんがゲストで登壇

7月3日はスピッツディレクターの竹内修さんがゲストで登壇

一方のくるりは京都で産声をあげ、東京に進出。メンバーの増減を繰り返しながら、絶え間なく進化を遂げてきたバンドです。ポップとロックに軸を置きながら、多様な音楽を吸収し、私たちを驚かせてきました。近年は京都に移住しながら活動したり、毎年9月には梅小路公園で京都音楽博覧会を開催するなど、今でも京都に縁あるバンドです。講座では7月にリリースされるブランニューダンストラック「琥珀色の街、上海蟹の朝」を徹底的に分析します。

音楽ライター講座in京都の詳細

  • 講師:岡村詩野(音楽評論家)
  • 日程とテーマ、そして持ち込み課題:
  • 6月12日「スピッツ考現学Vol.1 新曲「みなと」徹底分析」 課題:新曲「みなと」1000字レビュー(風呂敷を広げ過ぎず、楽曲に対するレビューに徹する。)
  • 7月3日「スピッツ考現学Vol.2 ゲスト:竹内修さん(スピッツディレクターによるバンド20年史の解説)」 課題:好きなスピッツの作品を1000字でレビューする
  • 7月17日(くるり考現学Vol.1「琥珀色の街、上海蟹の朝」徹底分析) 課題:7月6日にリリースの新曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」を1000字でレビューする
  • 8月14日(スピッツ考現学Vol.3「新作『醒めない』レビューまたはスピッツ論の読み合い」) 課題:新作『醒めない』レビューまたはスピッツ論を1000字以上で書く
  • 9月11日「バート・バカラックとブリル・ビルディング時代の考現学」 課題:バート・バカラックまたはブリル・ビルディングが関わった音楽作品を1000字でレビューする
  • 会場オープン:13:00、スタート:13:15、終了:17:00
  • 場所:京都駅または京阪七条駅から徒歩10分
  • 各回料金:2,500円
  • ※講座は1回から参加可能です。場所については予約後にメールでお伝えします。
  • ※課題は未提出でも参加可能です。聴講のみの受講者もお待ちしています。
  • 予約とお問い合わせ:info@ki-ft.comまたはお問い合わせページより。
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【レビュー】~紙の月~ | Special Favorite Music『World’s Magic』

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Special Favorite Music『World's Magic』

Special Favorite Music
World’s Magic
P-VINE RECORDS, 2016年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, iTunesで見る

ここは見世物の世界 何から何までつくりもの
でも私を信じてくれたなら すべてが本物になる

(作曲:ハロルド・アーレン 作詞:エドガー・イップ・ハーバーグ、ビリー・ロウズ 「It’s Only a Paper Moon」より抜粋)

村上春樹の『1Q84』はこんなエピグラフから始まる。この小説に登場する“1Q84”という世界ではビック・ブラザーという大いなる支配者がいなくなり、向かうべき目的を失った若者達が“ここではない、どこか”へと自らの存在を求め、その結果リトル・ピープルに魅せられてしまい、捕らわれるといった事が描かれている。僕はこの小説を読みながら「もし、この世界にこんな音楽があれば人々は救われるのでは。」と、そんなことを考えていた。自らをリトル・ピープルの時代に生まれ育ったというSpecial Favorite Musicはそんな心に傷を負い、疲れ果てた人々に音楽という魔法で一筋の光を届けてくれる。そう、それが『World’s Magic』である。

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【ライヴレビュー】祝春一番2016

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祝春一番2016

祝春一番2016

年明けと同時に起こった音楽界におけるレジェンドの訃報とゴシップのパンデミックは我々の情報処理能力をパンクさせ、季節の移ろいの体感を止める最も有効な方法として機能した。我々SNS情報過多世代に対する2016年からの挑戦には、現在5月にしてすでにうんざりしつつあるが、なんとか夏を受け入れられる体制が出来たか。ご褒美とばかりにひたすら快楽的なフェス・イベント関連情報が溢れてきて、ようやく浮足が立てるようになったここ数週間でございます。拡大しすぎたフェス文化をまとめるサイトも最近数多く登場し、フェス飯・フェス泊・フェスグッズと新たなフェスの楽しみ方を考察している拡大具合もまた面白い。

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2016年 関西のヴィジュアル系シーンを紐解く | 凛 LAST LIVE〈the end of corruption world〉3月20日 at なんばHatch

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凛『the end of corruption world (MEMORIAL BEST BOX)』

凛-the end of corruption world-
the end of corruption world (MEMORIAL BEST BOX)
wyze iD factory Inc., 2016年
BUY: Amazon CD+DVD, タワーレコード, iTunesで見る

思えば、凛というバンド及び、凛の首謀者であるKISAKI(B)という人は、関西のヴィジュアル系(以下V系)シーンにおいて、さまざまな人やものを繋ぐ、橋渡しのような役割を担っていた。関西を拠点としたインディーズ・レーベルUNDER CODE PRODUCTIONを2003年から2013年まで主宰していたことから、関西とその他の地域のバンドマンを繋ぐ存在であったし、世代的にも、1990年代のX JAPANやLUNA SEAなどに代表される、いわゆるV系元祖の世代と、2000年代中期から登場した“ネオ・ヴィジュアル系”と呼ばれる世代の、ちょうど間の世代であるKISAKIは、そういうビッグな先輩たちと、ネオ・V系以降に登場した後輩たちを繋ぐ存在でもあった。そうして、レーベルオーナーとしても、ミュージシャンとしても、関西のV系シーンを10年以上背負ってきたKISAKIが、2010年に始動したバンドが凛だった。2013年にレーベルUNDER CODEを解体した時に、凛も一時活動休止をしたが、翌年メンバーチェンジを経てカムバック。紆余曲折のあったバンドではあるが、このたびついに、解散という形でその活動に幕をおろす。

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【レビュー】トーベヤンソン・ニューヨーク『Someone Like You』

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自戒なのだが、シャッグスやヴァセリンズを例に取り、演奏の下手さを安易に抽出してバンドを評することがよくある。

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【レビュー】終わりは始まり | リアーナ『アンチ』

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リアーナ『アンチ』

リアーナ
アンチ
Universal Music, 2016年
BUY: Amazon CD, タワーレコード, iTunesで見る

我々が始まりと呼ぶものは往々にして終わりでもある。
締めくくりは始まりでもある。結末は我々の出発点なのだ。

T.S. エリオットの詩集『4つの四重奏』にある「リトル・ギディング」の最終章はこのような書き出しである。『4つの四重奏』の重要なモチーフの一つは“時間”であり、時間は直線的に流れているのではなく、過去、現在、そして未来は互いに影響し合って円環的に流れているという事が書いているのだが、そのように考えればリアーナの『アンチ』はその体現ともいえる。そう、この作品こそリアーナの“終わり”であり“始まり”なのである。

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【コラム】2016年 関西のヴィジュアル系シーンを紐解く

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【コラム】2016年  関西のヴィジュアル系シーンを紐解く

【コラム】2016年 関西のヴィジュアル系シーンを紐解く

2015年5月17日、大阪アメリカ村の7つのライヴハウスに、全国から総勢約60組のヴィジュアル系(以下V系)バンドが集結しました。〈KANSAI ROCK SUMMIT’15 EXPLOSION CIRCUIT VOL.2〉と銘打たれたこの大型イベントは、〈MINAMI WHEEL〉や〈見放題〉のような、いわゆるサーキットイベントのV系版と言えるもので、2014年にVOL.1が開催され、今年もVOL.3の開催が5月15日に決定しています。〈MINAMI WHEEL〉開催時ほどの、まるで大きな学園祭かのような賑わいはありませんが、一歩会場に足を踏み入れるとそこには、若者だけでなく、幅広い年齢層のオーディエンスに加え、外国人のお客さんまでもが集い、出演バンドを歓迎する、熱心なオーディエンスの姿がありました。

調べてみると、近年の関西V系界隈では、〈KANSAI ROCK SUMMIT EXPLOSION CIRCUIT〉の他にも、2008年から大阪城音楽堂や服部緑地野外音楽堂で行われていたフェス型イベント〈BANDS SHOCK REVOLUTION ~びじゅある祭~〉が、2015年には会場を舞洲スポーツアイランド 太陽の広場特設ステージに移して開催されていたり、2015年大晦日のカウントダウンイベントが、OSAKA MUSEをはじめ、西九条BRAND NEW、HOLIDAY OSAKA、心斎橋soma、KYOTO MUSEなど、いくつものライヴハウスで開催されるなど、イベント数も増え、その規模も大きくなっています。また、京都の放送局であるKBS京都とネットが連携した、V系とアイドルに特化したテレビ番組『mine Presents CYBER CIRCUS TV』の放送が始まったり、関西のV系バンドを集めたコンピレーション・アルバムも発売されていたりと、熱気を帯びる関西V系シーン。

そこで本稿では、現在の関西V系シーンの盛り上がりを3部構成で紐解いていきます。まず「Part1 関西ヴィジュアル系のルーツ」で、現在の盛り上がりに至るまでの関西のV系のルーツを、「Part2 関西ヴィジュアル系シーンの今」では、現在の関西V系シーンの中心バンドやレーベルについて紹介し、そして「Part3 関西ヴィジュアル系シーンのこれから」では、V系の枠にとどまらず活動するバンドを例に、V系の今後について考えてみたいと思います。

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【コラム】Reiの生み出す“ネオ・ブルース”の衝撃

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Rei『UNO』

Rei
UNO
SPACE SHOWER MUSIC, 2015年
BUY: Amazon CD, タワーレコード

昨年、本サイトki-ftでのベストアルバム企画にて「新世代ソロミュージシャンによる時代の幕開け」と自分の項を銘打ったが(ki-ftレビュアーが選んだ2015年ベストディスク)、藤岡さくらやNakamuraEmi、中島孝とソロミュージシャンの台頭が今年も引き続き著しい。特にローホーの全国デビューの衝撃は先日ここに書いたレビューの通りだ(【レビュー】大阪文化の伝統を現代にリバイスさせるミクスチャー・ヒップホップ | ローホー『Garage Pops』)。

そんな新世代が続々登場する中で一昨年全国デビューを果たしたReiという存在は不思議である。若干23歳でありながらすでに新世代の空気はなく、まるで10数年前からお馴染みの存在のような、一枚看板の安定感とオーラがある。

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Opal Tapesから作品リリースのLumisokea、birdFriend×Falusによる待望の大阪公演が実現!!

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Lumisokea

Lumisokea

goat,bonanzasのリーダー日野浩志郎が主宰するカセットレーベル「birdFriend」、そして大阪本町HOP KENでのトークイベント開催、DJとして活躍する行松陽介と共にShapednoiseの来日公演を企画するなど、大阪に熱い地下音楽の風を送り込むFalus。この2組が手を組み、海外アーティストの来日イベント〈BFF〉を立ち上げた。

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京都のドリーミーウェーブユニットEmerald Fourの最新アルバム『I Want To Be A Saint』リリースとライヴイベントが決定

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Emerald Four『I Want To Be A Saint』

Emerald Four『I Want To Be A Saint』

京都のドリーミーウェーブユニットEmerald Fourが最新アルバム『I Want To Be A Saint』を2016年4月7日の21:00より期間限定でTanukineiri Recordsよりフリーダウンロード配信することを発表した。併せてアルバムからリードトラック「ためいき」のMVが公開された。

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【インタビュー】10年先へ。環境の変化を乗り越えて作ったアルバム | BED『via nowhere』

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BEDのジューシー山本(Vocal, Guitar)と村山(Bass)

BEDのジューシー山本(Vocal, Guitar)と村山(Bass)

これでもかと“BED節”を突き詰めた金字塔的な前作『Indirect Memories』以降、ベーシストの村山が事情により抜けていた間も、魚頭圭(OSRUM)、福本貴志(ex.up and coming)、安岡勉(my ex)らに支えられながら、バンドは活動を止めること無く、ライヴや曲作りを進めていった。結成から10年を越え、昔から彼らのことを知る者にとって、“この4人こそBED”という固定観念は少なからずあっただろう。しかし、4人は環境の変化に柔軟に適応。そして妥協の仕方を知っていた。スタジオでのセッションによるリフを主体とした曲の作り方を改め、2人のヴォーカリスト(山口と山本)は、弾き語りから曲作りを始めるようになった。その結果、本作『via nowhere』ではソングライティング力もしっかりと聞き取ることが出来る。

本インタビューでは、個々人の生活にフォーカスしながら、音楽面、そして10年先のことを考えてもらった。前作のインタビュー(『bed『Indirect Memories』Web Zine』)、本作の別媒体でのインタビュー(アンテナPODCAST)などを共に読んでもらうと、聞き方も変わってくるのではないかと思っている。関西に住んでいるけどBEDを知らない、またはあまり聞いたことがない人にこそ、すすめたい作品だ。(テキスト・構成:山田 慎

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【レビュー】大阪文化の伝統を現代にリバイスさせるミクスチャー・ヒップホップ | ローホー『Garage Pops』

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ローホー『Garage Pops』

ローホー
Garage Pops
P-VINE RECORDS, 2016年
BUY: Amazon CD&MP3, タワーレコード, iTunesで見る

昨年2015年末の本サイト、ベストアルバム企画でも私が筆頭としてあげていた大阪のラッパー、ローホーの『Garage Pops』がついに全国発売となる。これまでは心斎橋アメリカ村を中心に本人とゆかりのある店数軒、ライヴ会場でしか入手できなかったが、これでどこでも入手が可能だ。とはいっても単なる再発ではなく、Skitトラック含め4曲の追加、既存曲もいくつか録り直しを行い、ジャケットも異なる“白盤”として再構築、全国に打って出る気合いを入れなおしている(これまでの自主制作盤は“黒盤”)。

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【総力特集】Especia第2章へ…。第1章総括の全作品レビュー

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2016年1月17日。新木場STUDIO COASTで行われた5人組大阪堀江系ガールズ・グループEspeciaのフルバンド編成ツアーファイナルワンマン。昨年メジャーデビューを果たし、全国ロングランツアーも開催。飛躍的な活動を見せた2015年の集大成を見ることが出来る場であるとぺシスト・ぺシスタ(ファンの総称)は誰もがそう思い、キャリア最大級の会場、新木場へかけつけた。そんな中アンコールで発表された重大事項とは3月以降の活動拠点を大阪から東京に移すこと、伴って三ノ宮ちか・三瀬ちひろ・脇田もなりの卒業であった。その後披露された最も盛り上がるはずの「We are Especia~泣きながらダンシング~」にも会場は衝撃に打ちひしがれるのみ。こんなに終演後の空気が悪いライヴは初めてで、まるでSMAPに便乗した悪い冗談かと実感の沸かぬまま幕を閉じた。

卒業発表後の1か月間はメジャー初のフルアルバム『CARTA』のレコ発インストアイベントやNegiccoとのユニットNegipeciaでのライヴなどで再び全国を回り、残り少ない5人での活動を駆け抜けた。

そして2月28日恵比寿ガーデンホールで1日2回に分けて行われた東京での最終公演“Hotel Estrella -Check out-”。驚くべきは1部と2部で同じ曲はなく、これまで発表してきた全てである45曲を、MCを挟むことなくノンストップDJスタイルで披露したことだ(※企画シングル「Our SP!CE」とNegipeciaの楽曲を除く)。2時間超給水も取らずただひたすら限られた時間内で全ての曲を披露し切る。その中でも残る冨永悠香と森絵莉加は先を見据えながらも離れる3人を明るく送り出そうと振る舞う。離れる三ノ宮ちかと三瀬ちひろは過度に卒業を思わせることもなくいつも通りのパフォーマンスをこなす。そしてもう一人の卒業メンバー脇田もなりはグループを離れるさみしさと悔しさが身に染み、この先の不安と迷いも顔に滲ませながら複雑そうに最後の花を咲かせていた。

今回の3人の卒業、残る2人の上京、アルバム『CARTA』発売で、第1章が完結と銘打っている。今後の活動はわからないが、今一度このタイミングでこれまでを振り返っておきたい。南堀江という大阪の小さな区域で2012年に産声をあげ、3年9か月を駆け抜けてきたEspecia。結成時はすでにアイドルブームも円熟期、日本のポップス全体としても長らくソウル・ディーバ不在が続く中、立派に補完していた存在として。またシティポップ・A.O.Rなどの80’sサウンドの再評価・再構築のトレンドの中、アイドル界からその潮流を体現していた存在として。後世まで語り続けなければいけないという使命感でもって、ここに第1章全ての音源作品を振り返るテキストを残したいと思う。(峯大貴)

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