

少しさかのぼるけど、ホステス・クラブ・ウィークエンダーでベル・アンド・セバスチャンのライヴを見た。春の日の公園を散歩しているようなほほえましい空気も、恋しているときのような高鳴りも両方ある、手をつないだ若い男女がゆっくり年月をかけて老夫婦になっていく様を見ているような素晴らしいライヴだった。ベスト・アルバム的な新旧織り交ぜた選曲だったこともそう感じた原因かもしれない。
終盤にはお客さんをたくさんステージにあげたり、笑顔でMCをしていたり、最初から最後まで完璧にピースフル。全然別物だけどオザケンに近い感覚かも。「もしかしたらまた夏に会えるかもね」と言っていたとおり、〈FUJI ROCK FESTIVAL 2015〉でまた来日するらしい。年に2回もベルセバ見られるなんてまじハッピーだ、また夏までがんばれそう。
結局僕はいい歌、いいメロディーのバンドが好きなんだなあ、と改めて感じたライヴだった。目標とする形の一つだなあ。
先日、THE FULL TEENZのレコ発企画に出演するためにレンタカーで京都へ向かった。高速の移動はやっぱりサービスエリアが好きだ。夜走りの場合はお店が閉まっていることが多いけど、たくさんの飲食店がひしめきあっているのを見ると子どものようにわくわくする。ショッピングモールのフードコートとはまた違う、ごほうび的な意味合いも含んだ夢のある空間だなぁと思う。もし太らない体を持っていたらサービスエリアに停まるごとにその土地土地のソフトクリームを食べたい。夜行バス移動のときはただの過程なのにレンタカーのときは目的のひとつになるのは不思議だね。
肝心のライヴはと言えば、終始ダイブ起こりまくりの最高イベントだった(ダイブの半分以上はTHE FULL TEENZのいとうくんとAnd Summer Clubのチャーケンだった)。京都にいたときからTHE FULL TEENZとは仲がよかったけれど、東京に引っ越してからも企画に呼んでくれたのがとてもうれしかった。軟弱なこと言うのはださいけど、けっこう救われてたりするのでレコ発出れてよかったと思う。彼らのライヴでは僕の青春が鳴っていたし、きっと他の人にとってもそうだったんじゃないかな。
最近は春に向けてバンドのスウェットを刷ったりした。かわいいのでいろんな人に着てもらいたいな。
♪Listening Now
はちみつぱい『センチメンタル通り』

センチメンタル通り
キングレコード, 1973年
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