

2015年も〈レコード・ストア・デイ〉の開催が決定しているが(今年は4月18日)、その翌月、5月16日(土)、17日(日)にかけては〈第三回 京都レコード祭り〉も開催される。『100000t アローントコ』、『ART ROCK NO.1』といった京都市の人気中古レコード・ショップの店主らの呼びかけによる独自の催しだ。
会場は地下街『ZEST御池』内、河原町広場で、地下鉄東西線・京都市役所駅前すぐ。京都以外からでもアクセス抜群の好立地。第三回の出店者、イベント内容等はまだ発表されていないが、約三十店舗参加した前回より更なるパワー・アップを目指すとのこと。
昔からデパートのイベント・スペース等を使ったレコード市は各地で開催されているが、このイベントには音楽文化の根付いた京都ならではの特色がある。過去、パイレーツ・カヌーのアコースティック・ライヴ(第一回目)、湯浅学によるトークと出店(第二回目)など様々なサイド・イベントも用意されてきたが、今年も何やら驚きの企画がある様子。
前回の出店者にはレーベル運営も行っている『Second Royal Records』や、レコード・プレスを行う『JET SET』、DJとしても参加した『Violet and Claire』といった全国的に有名な名前もあって、バンドマンにとっても、レコード店やレーベル関係者から話を聞くチャンスかもしれない。もちろんその他の個人店も店主独自の品揃えで楽しませてくれるはずだ。もしこのイベントでお気に入りの店ができたら、お祭りの終わった後もぜひ直接その店に行ってほしい。
「データ配信全盛の今、もうCDなんか要らない」。あるいは「Amazonで買ったほうが安いよ」。「アナログ・レコードなんて重くてかさばるだけ」。そういった意見はもっともだと思う。しかしネット検索では既に知っているものにしか出会えない。実店舗で思わぬ発見をすることもあるかもしれない。友達とレコード屋を廻る楽しみ、店主と会話する体験、そういった手間ひまかけたコミュニケーションしてみませんか?