

とにかくヴァリエイションが必要。政治でも音楽でも、個人の趣味指向でも。とりわけここ数年、そう痛感することがあまりにも多い日が続く。色々な音楽がもっとあっていい。色々な考え方の人がもっといてもいい。もちろん、好みは分かれるだろう。だが、それは尊重し合えればいいだけの話。ヴァリエイションは多ければ多いほど面白い。もちろん、その中からどれを選ぶのかは、あなた自身の感覚に委ねられているわけだが、それに応えてくれるだけの優れたヴァリエイション=選択肢も実はちゃんとあることを覚えていてほしいと思う。
京都でそんなヴァリエイションを実感させてくれる店、場所、イベント、レーベルは少なくないが、『スキマアワー』『スキマ産業』という自主企画を定期的に開催しているキツネの嫁入りというバンドも、その大事な“選択肢”の一つを提供している重要な存在だ。そのヴォーカル・スタイルもイビツな楽曲や演奏もひたすらアクが強いが、しかし、今年結成10周年を迎えた彼らが、ライフワークのように手弁当で企画するイベントだからこそ個性がハッキリしていて信頼ができる。だからこそ面白い。発信者の息吹が強く感じられるから、参加していても手応えが存分に感じられる。優れた企画とはそもそもこうしたものだ。
しかも、『スキマアワー』は徹底して敷居が低い。出演アーティストも、例えば今年ならUAや高野寛といった代表曲を多く持っている全国区での人気アーティストから、海外のアーティストとも交流が深いトクマルシューゴ、あるいは奈良の五味岳久(LOSTAGE)や地元京都の中村佳穂、そして開催バンドであるキツネの嫁入りまで、6組と絞り込んだにしてはこれまたヴァリエイションたっぷり。家族揃っての参加でも楽しめるアットホームな飲食、雑貨の出店の数々も豊富だし、チケット代も良心的だ。
8月6日(土)に開催されるそんな『第6回スキマアワー』は初めて京都精華大学に会場を移す。屋内の《アゴラホール》と屋外の《水上ステージ》の二ヶ所で6アーティストが交互に演奏するだけではなく、子供たちが安心してくつろげる屋内のキッズ・スペースやミスト・シャワーの用意など、暑い盛りの気候に配慮した準備も過去になく入念だ。もちろん、会場へのアクセスも万端。詳細は公式サイトを見ていただくとして、直前に迫った今年の『スキマアワー』の内容とかける思い、さらには京都で活動する中で、今できること、リスナーに体験してほしいことなどを、主催者・キツネの嫁入りのリーダーであるマドナシに語ってもらったのでお届けしたい。(聞き手:(岡村 詩野))
他ジャンルによるブッキングの化学反応を楽しみたい、また、そこから新たな発見をしてもらいたい
──まず、今回、『スキマアワー』の開催場所をこれまでの元立誠小学校から京都精華大学へと移した理由からおしえてください。
マドナシ:そうですね。これまで開催した5回から更に拡充して、個人でどこまでの規模のイベントができるかやれる限りの事をやってみたいと考えた時、元・立誠小学校ではキャパが足らなくなりました。また、メインアクトにUAさんを、と考え、キャパから算出して京都中のライブイベントができる場所を探した時、ご縁があって京都精華大学の、まだ新しいアゴラホールをご紹介いただきました。イベントは挑戦ありきで開催されるべきだと思います。これまでと更に違う場所・違う規模で『スキマアワー』を開催したいと思ったのが理由です。
──“学校で教わらなかった音楽”というコンセプトはブレていないですしね。にしても、元立誠小学校は雰囲気も良く、親子で楽しめる『スキマアワー』に合っていましたし、町中ですのでアクセスも良かった。そういう意味ではかなりのチャレンジだと考えますが、今、準備をしている上で、最もやり甲斐があるのはどういう部分ですか?
マドナシ:京都精華大学という場所を利用するにあたり、大学のポピュラーカルチャー学部と連携して開催する運びになりました。学生の意見などに耳を貸しつつ、音楽イベント『スキマアワー』としての軸がぶれないように企画を進めるのは、手間がかかる部分もありつつ刺激的です。出店店舗や会場照明、水上ステージのセッティングなど。少なからず自分にはない発想があって、何かと興味深いですね。
──具体的に、京都精華大の学生さんはどういう形でサポートしてくれるのですか?
マドナシ:実は直接会って打ち合わせするのは明日(7/12)が初めてなのですが。水上ステージ周りの装飾、暑さ対策にミスト設置。食堂奥に設置予定のお子様向けくつろぎスペース、学食前マルシェ、また出店店舗の屋台案、また、照明作家魚森さんの指導の元、アゴラホールの照明・ステージ装飾などを企画・提案してくれています。
──これまでの『スキマアワー』も仲間と共に作り上げてきたハンドメイドの良さがありました。出演アーティストに声をかけるのも交渉事項も全てマドナシさんがやってこられたわけですが、今回はそこに地元京都の大学生の手も加わったことで、ちょっと夏の文化祭のような雰囲気になりそうです。今回の出演アーティストはどのように絞り込んだのでしょうか。
マドナシ:スキマアワー、ライブハウス主体のスキマ産業というイベントの主旨は、開催時から首尾一貫として、他ジャンルによるブッキングの化学反応を楽しみたい、また、そこから新たな発見をしてもらいたいというものです。UAさんを主軸においてと考えた時、世代的にも少し違うだろうトクマルシューゴさんの名前はすぐ思いつきました。そして、地元から今、一番気持ちいいライブをするアーティストで、中村佳穂さん、そして、主催キツネの嫁入りといった時、さらにフックのある別シーンのミュージシャンを、と考えた時、LOSTAGEの五味くんにたどり着きました。最後に、振り返って、これらのミュージシャンを楽しめるお客さんに対しても発信できて、ここ京都精華大学といった地場を考えた際、講師もなさっている高野寛さんの名前があがりました。と、ブッキングはなんというか必然的に流れ、あまり迷う事もありませんでした。
──『スキマアワー』の良さの一つは開かれている点にもあると思います。インディーだけに固執しないし、出演アーティストのスタイルも様々です。過去、キセル、二階堂和美、向井秀徳、ブルーハーブなどを呼んでいるにも関わらず、敷居は高くないし、閉鎖的な雰囲気も一切ない。今、京都の町中だけでも多くのイベント、フェスが企画されるようになりましたが、『スキマ産業』時代を含めて約10年、近年のそうしたフェス・ブームから学ぶこともありますか?
マドナシ:“こういうアーティスト達”を集めて、“こういう風にやったら”人は集まるし、イベントとしての収益も確保される、あるいは盛り上がった感じにはなる。というモデルケースはその時期に応じて見えている気がします。が、それらは自分にとっては“面白い音楽イベント”とは思えないので、あえてその逆をやろうと、ほぼ無意識的に考えています。ちょっと反面教師的でもありますが、そういう意味、常に学ばせてもらってます。
──面白いのは、保護者同伴の高校生以下が入場無料だとか、今回もキッズ・スペースを用意する予定だとか、子供にも優しい、家族連れで参加できるイベントなのにも関わらず、出演アーティストは割と大人向け…というか、落ち着いて楽しめるようなアーティストが毎回揃っています。これには、子供の頃からイイ音楽をちゃんと知ろう、という意図も感じられるのですが。
マドナシ:はは、そうですね、子供の頃からイイ音楽をちゃんと知ろう、というのはあるかもしれません。それこそ、子供が喜ぶようなわかりやすいポップスばかり並べたイベントとかも昨今ありますし、それはそれでよいと思うので、自分がわざわざ、似たようなイベントをやる必要はないのかなと思ってます。あと、子連れの親世代にも、自分が10代や20代の子供の頃親しんだ音楽を親となって見たとき、また違った発見があると思うんですよね。そういう場を、そしてちゃんと音楽を楽しめる場を作りたいと考えてます。そのためにはちゃんと休めるスペースがあって、星の数ほどバンドが出るわけではもないイベントである必要がありました。

photo by 井上嘉和
“夏”“大人まで楽しめる”を一つのコンセプトに
──今回の京都精華大での『スキマアワー』は2つのステージが使用されますね。一つは屋内、もう一つは屋外です。これは初めての試みではないですか?
マドナシ:そうですね、初です。これは完全に想定外でしたが(笑)、こういう時の発想としては、乗っかったもん勝ちというか楽しんだもん勝ちの発想で、その会場にしかできない形でイベントを開催するというのも醍醐味の一つと考えてます。まぁ屋外といいつつ雨の場合は、食堂内スペースを確保しているので、そのあたりのリスクは回避しつつ準備してます。
──京都精華大学は山が近く、空気も美味しい場所で、ちょっとした林間学校のムードも味わえるかもしれません。会場へのアクセスは叡山電鉄以外にもありますか?
マドナシ:市内よりちょっと涼しいです! そうですね、出店もたくさんあって、自然も近いし、小旅行気分が楽しめるかと。会場へは京都市営地下鉄烏丸線『国際会館』駅前から、バスが走っています。バスですが、2番のりばから「40」系統、3番のりばから「50」系統と、合計1時間、4本ずつから走っています。また、タイミングがあえばスクールバスも利用できます。以外と本数も多いので思ったより近い印象でした。市営地下鉄『四条駅』、阪急『烏丸駅』から30分程度ですね。
──出店も『スキマアワー』の魅力の一つですね。『アバンギルド』のマフィンは毎回2つくらい食べてしまいます。今回の出店はどういう感じですか?
マドナシ:マフィン、美味しいですよねぇ。出店に関しては、“夏”“大人まで楽しめる”を一つのコンセプトに置き、まとめました。これまでも出店いただいている『木屋町アバンギルド』はもちろん、個人的によく通っていて玉子サンドが有名な『喫茶マドラグ』もここのオーナーの三四郎さんとよくイベントについて話をする機会があって、じゃあ今回は、知り合いの店、声かけるで、と快くおっしゃっていただいて。『café kocsi、Année』『隈本総合飲食店MAO』の出店が決まりました。いずれも、夏を意識して、ドリンク、冷たいお菓子、冷たい麺、夏のおかずを用意していただく予定です。そして、アーティストとしても『スキマアワー』に何度も出演いただいているdry river stringが経営しているパン屋『BAKERY dry river』、UAさんなどのケータリングも行う『bunkai社』がイタリアンなどを用意していただき様々な楽しみ方を出店からもできる予定です。フードだけでなく、『スキマアワー』のフライヤーにいつも登場する優しいタッチの足田メロウが、自身のイラストをペイントした陶器雑貨販売。同じく『スキマアワー』ではお馴染みの陶芸家katou kumikoの陶器雑貨。大手は百貨店でもコンスタンスに出店する『3みっつ』さんの雑貨・アクセサリーから、出演者であるLOSTAGEの五味岳久の運営する『throat records』、京都カルチャー発信地の『ホホホ座』から古本、CD、LPと、一癖、二癖ある、お祭りの出店のようなラインナップが揃いました。
──出店だけでも楽しそう! でも、夏なので水分補給もちゃんとしていないとですね。
マドナシ:そうなんです。食堂2階に休憩スペースや、水上ステージ周りにはミストシャワーとかも設置予定ですが、各自で気をつけていただきたいと思います!

photo by 井上嘉和
かわらず発信しつづける、“それは自分の音楽に始まり、イベントという形でもですが”しかない
──『スキマアワー』も今回で6回目です。それ以外にも、先月は今年のフジ・ロックにも出演が決まった中村佳穂さんのレコ発ライヴを企画されたり、ジム・オルークのメトロ公演でのフロントアクトを務めたりと、キツネの嫁入り自体、京都で常に多くのイベントに関わっていますよね。東京と京都を結ぶパイプ役になっていることに対しては、どのくらいの自覚がありますか?
マドナシ:あんまりなかったんですが、最近、事務所・レーベルとか関係なく、他にそういう活動してるバンドをあまり見かけないのでなんとなく自覚もってきてます(笑)。面白いことやってるだけなんすけどね。
──東京と京都……に限らず関東と関西の距離はまず物理的な問題が大きいですよね。新幹線が高い、宿泊費がかさむ、という問題。それでもマドナシさんは定期的に他のエリアと関西のアーティストを組み合わせて企画されている。他にもそうしたことをやっているライヴ・ハウスやオーガナイザーは少なからずいますので、関西のリスナーは関東のアーティストにもっとたくさん接してほしいし、東京のリスナーにも関西のこうした動きをもっと知ってほしいと思います。それぞれの面白さにもっと触れるときっと楽しくなるから…。
マドナシ:そうですね、これは関西関東に関わらずかもですが、自分の、知らない世界、知らないジャンル、流行りじゃないものに興味をもってもらいたいと思います。なんというか……探究心というか。まあ、持ってほしいと言われて持てるものではないと思うんですけどね……。昔はよかったみたいな話はちょっと違うかもしれませんが、《YouTube》のようなライブ会場にいかなくても音楽にふれる機会が無かった頃は、色んなジャンル・有名無名なバンドごちゃまぜなイベントに行って、“無名だけど自分にとってはおもしろいなあ、この人達!”という出会いが自然にありましたよね。で、そういうのが伝染していって、そんなに知られているわけではないけど、一定の評価があったり一部で人気に火がついたりするバンドが増えて、シーンが面白くなっていってたように思うんですよね。
──自分の足と耳で見つける、というようなことですね。
マドナシ:そうです。約10年イベントやってきて、リスナーの動向の変化を見てると、最近ライブに来る人、来ない人はそれぞれ、何考えてはるのか興味があるんすよね。実際、直接聞いてみたりしてますけど。
──例えば、そういうリスナーの方々とどういう話をするんですか?
マドナシ:単純に、“今日誰みにきたの?”“何見て(ツイッター、フライヤーなど)きたの?”とかですかね。若い人は、友達が出てるしとか、友達に誘われて…みたいな答えが多いですね。
──マドナシさんはそうやって東京拠点のアーティストの京都公演をサポートされたり、アーティストを自宅に泊めてあげたりしていますよね? そういう中から自然とトクマルシューゴくんやジム・オルークらとの交流が生まれた。そして、そういう活動を通じて、関東にはこういうアーティストがいるんだ、ということを間接的に京都、関西のリスナーに伝えることができる。これはとても重要なことだと思うんです。『SECOND ROYAL』のやっていることも、大阪の『こんがりおんがく』のやっていることも、趣向は異なれど同じ良い結果を生んでいる。こういうことを、もっと面白がってほしいと思いますね。
マドナシ:そうなんですよね。でも、ネット、SNSの普及で、ある種、そのあたりの貴重さへの自覚が希薄になっている気もします。海外のアーティストに対しては更に思いますよ、東京から面白いアーティストが来て、それを見られる貴重な時間なのに、YouTubeとかで知った気になっていて、その貴重さ感が伝わらないというか……。まあ、それは、一回、一瞬のライブでもっと良いパフォーマンスしないといかんという、音楽発信側の問題でもある気がしますが。
──そうですね。アーティスト側のいい意味での緊張感も大事です。
マドナシ:リスナーにもっとこうあってほしいという想いを持つのはいいんすけど、それを押しつけるもんでもないでしょうから、難しいですよね……平たく言うと、リスナーにはもっと自分の範疇外の音楽、聞いたことのない音楽、居住区以外の音楽にも興味をもってほしいわけですが、そのために我々ができることってなんでしょうねと逆に詩野さんに聞いて見たい気もします。私は、まぁ、かわらず発信しつづける、“それは自分の音楽に始まり、イベントという形でもですが”しかないと今は思ってるわけですが。
──私は、選択肢を明確に提示することが大事だと思っているんですよ。ある一定のガイド的な役割がいくつもあった方がいい。例えば『SECOND ROYAL』がなしえてきた功績の一つっていうのは、渋谷系以降の洋楽的感覚を京都でオリジナルに発展させたことにあると思うんです。結果、Homecomingsのようなバンドは、ちょっと前の京都だったら出てくることがあまり考えられなかった。じゃあ、マドナシさんとキツネの嫁入りがやってきたことは? と問われれば、音楽的には伝統的な土着性とジャズやヒップホップのような感覚とを結びつけようとしたところにあると思います。これもまた一つの選択肢になっているはずなんですよ。そういう感じでいくつもの選択肢が京都の中にもある、というように伝えていくことで、リスナーは選ぶ楽しさも出てくると思うんです。ヴァリエイションが必要なんです、とにかく。一つしか選択肢がない、そこに入るしかない、というのが一番勿体ない。
マドナシ:なるほど。そのヴァリエイションの一つとして、我々はよりカテゴライズされにくく、ニッチ(スキマ産業)なところにいる、と自負しているわけですけど、そういう立ち位置だからからこそ、今回『スキマアワー』のようなメンツでイベントを企画することができるんですよね。代償と覚悟は山のようにありますが。というわけで、僕はそういうカテゴライズされにくいニッチな音楽やそれをやっている人達にもっと出てきてほしいので、ひとつのモデルケースになれればなという想いもあって、『スキマアワー』『スキマ産業』を企画しているんですよ。
──継続は力ですよ。今はむしろ一億総ニッチの時代かもしれないですけど、リスナーにとっての面白い音楽との出会いの窓口となりうるガイドの一つとして堂々と成功させていってほしいですね。
マドナシ:頑張ります! なんだか、リスナー目線の自分達の立ち位置というのがクリアになった気がします。これまでと変わらず、ではありますが、引き続き、いい音楽といい音楽イベントを続けるためにも、まずは8月6日の第6回『スキマアワー』、子供から大人まで大勢集まってくれる事を願ってお待ちしております!

photo by 井上嘉和
第6回スキマアワー「学校で、教わらなかった音楽」開催概要
- 公式サイト:第6回スキマアワー
- 日時:2016年8月6日(土)open 13:00 start 14:00
- 会場:京都精華大学 アゴラホール・水上ステージ
- 料金:前売り4,000円 当日4,500円(保護者同伴の高校生以下無料)
- チケット販売:pass market、イープラス
- 出演:UA、高野寛、トクマルシューゴ、五味岳久(LOSTAGE)、中村佳穂、キツネの嫁入り
- 出店:喫茶マドラグ(サンドイッチ・冷たいお菓子)、木屋町UrBANGUILD(軽食)、カフェコチ、アネ(ドリンク、甘いお菓子、パン)、隈本総合飲食店MAO(冷たい麺、夏のおかず)、BAKERY dry river(パン)、bunkai社(ドリンク、イタリアン)、ホホホ座、throat records、katoh kumiko(陶器雑貨)、足田メロウ(イラスト・陶器雑貨)、3みっつ(雑貨・アクセサリー)
- 後援:αステーション、KBS京都、studio246、喫茶マドラグ、音読
- 協力:京都精華大学ポピュラーカルチャー学部

死にたくない
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