【四国の音楽シーン大調査!】ライヴハウス、レーベル経営者から見る四国の音楽
- By: 髙橋 夏澄
- カテゴリー: Interview
- Tags: forget me not, 四国の音楽


四国の音楽シーンを大調査! 第一弾はAAT、cowbells、forget me not、ITHAQUA、NNO、Off-end、Spiral Esparzaといったバンドでドラマーとして活動しながら、香川県高松市でImpulse records、TooNiceというレーベル、そしてレコードショップ兼ライヴハウスTOONICEを運営されている井川晃里さんにお話を伺ってきました! ご自身の活動から四国の音楽シーンまで幅広く語って頂いています。

この場所が音楽を深めることができるひとつのきっかけになればいいなって
──井川さんは愛媛出身とのことですが、そこから香川・高松でお店を出すに至るまでのヒストリーを教えて頂けますか?
井川 : 出身は愛媛県の四国中央市というすごく田舎なところです。もともと愛媛でライヴ活動やイベントを主催したり、レーベルを運営したりしていました。ずっと音楽をやっていて、自分でお店をやりたいなとは思っていたんですけど、愛媛には長い間、お世話になっているライヴハウスとかもあったんですよね。で、高知や徳島も仲良いというか、先輩がやっているライヴハウスやお店があって、高松でも御世話になっているライヴハウスは沢山あるのですが、自分がやりたい規模の小さいライヴハウス、って言うのが丁度無いから良いかな、と思い高松で始めました。
──本日はTOONICEでインタビューを行っていますが、ここではレコードショップとライヴハウスとスタジオの3つを併設していますよね。その理由はどういったものでしょうか?
井川 : 高校生のときはレコード屋さんをやりたかったんですよ。でもライヴハウスもしてみたいし。「CDやレコードが売れない」ってみんなよく言うじゃないですか。レコード屋さんだけでやっていけない。やっていけるほどの在庫抱えるお金もないし。だけど、ライヴハウスだけをやりたいってわけでもなかったので、併設になりました。
──つまり、実際にリスナーの顔の見える場所を作りたかったということですか?
井川 : そうですね。直接会って話をしたりできるというのが大きいと思います。ライヴハウスやレコードショップのどちらか片方だけでもできるとは思うのですが、併設することでTOONICEに出演するバンドのCDを先に聴いて興味を持ってもらって、実際にライヴに足を運んでもらうこともできます。あるいは、お目当てのバンドのライヴを観に来た人に対して「こういうバンドもいるよ」という新しい音楽を紹介して、そこから広げてもらうこともできるし、この場所が音楽を深めることができるひとつのきっかけになればいいなって思ってるんですよね。
ちなみに、ライヴがないときはステージをそのまま開放して、スタジオを使用している地元のバンドとかに使ってもらっているんです。ライヴだけだと、やっぱりバタバタするじゃないですか。スタジオもやってると、ライヴとは違って合間の時間で色々話すこともできて、コミュニケーションを取る時間も確保できますね。