【ライヴレビュー】巡音彩祭presents〈fox capture plan×toconoma〉at 東心斎橋CONPASS
- By: 髙橋 夏澄
- カテゴリー: Live Review
- Tags: fox capture plan, psybava, toconoma


2015年1月12日at 東心斎橋CONPASS
LIVE: fox capture plan, toconoma
GUEST LIVE: psybava
渋谷にあるライヴハウス、渋谷PLUGの店長である青木氏主催のこのイベント。インストバンド3組が集まり、振り袖姿の人を街でちらほら見かける成人の日、開催された。
ミラーボールの光がフロアをきらきら照らし、爆音でBGMが流れている。そんな中、一番手で登場したのはpsybava。2005年に兵庫県川西市で結成され、5人で編成されたインストバンドである。ラテン、ジャズ、さらにレゲエまで感じさせる曲も。トランペットの音色がより演奏を感動的にさせる。まるでアフリカのサバンナの夕暮れを見ているような感動的で壮大なステージに、psybavaの演奏が終わった時点で、すでにこのライヴを観に来てよかったと思えた。

JAPAN
SYNC, 2015年
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二番手で登場したのはfox capture plan。岸本亮(P)、カワイヒデヒロ(Ba)、井上司(Dr)で構成された”現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとして活動しているバンドである。コンセプトの通り、まさにジャズとロックが融合した、圧倒的なかっこよさと繊細さと力強さが1秒たりとも欠けることのない曲たちを演奏した。かっこいい演奏をしつつも、MCはしっかり面白いのもfox capture planの魅力の一つだ。アルバムのリリースや、代官山UNIT、恵比須リキッドルームでのワンマンライヴも予定されており、今年も目が離せない。

UNDERGROUND
Playwright, 2015年
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トリを飾ったのはtoconoma。ジャズやファンク、ラテン、ハウス等の様々なジャンルからインスパイアされた楽曲を発表している5人組のインストバンドである。「vermelho do sol」や「jackie」を演奏した際、インストでここまで踊れるか?!と思うくらいの盛り上がりだった。また、ディズニーカバーアルバム『PIANO MAN PLAYS DISNEY』に収録される「美女と野獣」も演奏された。原曲は優雅にダンスしているイメージがあるが、toconomaがカバーするとイメージは大きく異なり、むしろ美女と野獣がこの曲に合わせて、クラブで踊り狂うシーンを私は想像した。なお、このアルバムにはfox capture planも参加している。

TENT
WONDER HIKE RECORDS / JUNONSAISAI RECORDS, 2014年
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どのバンドにも共通して言えるのが、攻め攻めなステージだったこと。今まで、メロディにのせた言葉の力に感動することはあっても、音の放つエネルギーと演奏の美しさだけで感情を揺さぶられることはなかったかもしれない。正直、ここまで音に、演奏に、魅せられ感動するとは思ってなかった。彼らのライヴは力強く、どこか美しい。